月別アーカイブ: 2010年2月

マイナスの世界

今年は寒いー。12月、1月ともマイナス20度をいく日がざらにあって いきなり来る寒波はホントになめたらいかんです。薄い皮手袋をしていると手がかじかんで痛いからちょっと厚手の手袋をはめます。靴は内側にモコモコのボア裏がついているブーツを履いていますが 血行が悪い時だと指先の感覚がなくなってしまう。シベリアにいた時は 靴下は毛糸のを履いて重装備をしていました。

寒さはおそろし~です。何せ生死に関わります。冷気に晒されるだけで体力を消耗してしまいます。
10分以上のバス待ち ―― 立っているだけですがこれだけでも疲れます。だからマイナス40-50度をいく極寒のシベリア内陸部に住んでいる人なんて信じらんな~い、し またそこに人が住む理由や長年蓄積されてきた知恵が隠されているんだろうなと想像するとロマンを感じます。

外を歩くだけで疲れてしまうのだから、まるで冬眠する熊のように睡眠時間を増やさないと体力が持ちません。でも家に帰ってもやりたいことがある。。。祝日はいろいろな所に行きたい。。。。
一日の1/3を睡眠時間に使って 日本だとあほらしいっ!と思うんですが、ここにいるとやろうと思えば1/3どころか1/2弱でも寝られます。あぁ恐ろしいや。。。
ロシアで寒さに負けず日本と同じペースで活動するなら よく食べてストレスを溜めない、これに尽きます。

偉大なる母

今日帰りの電車、私よりもはるかに背の高い成人の男の子が お母さんと手を取って仲良く歩いていた。

こちらの母は偉大だ。

家族の中でお父さんかお母さんどっちがウェートを占めているかというと、息子娘を問わず迷わずお母さんを選ぶだろうし、いい年したおっちゃんでもお母さんに毎日電話している。一昔前に流行ったロシアの人気グループ、バンダには〝ママ ヤ リュブリュー ティビャー”(直訳:I LOVE YOU,MAMA)って言う母についての良い曲がある。

そんなグレイトマザーからバーブシュカ(ロシア語でおばあちゃん)になると強くてたくましい。一見スカーフを頭に巻いてスカートなんか穿いていたら マトリョーシュカみたいでかわいいけど、電車では自分の席目指し 人混みをかき分けまっしぐら。思ったことは躊躇いもなくストレートに言うし 到底バーブシュカにはかなわないのだ。