月別アーカイブ: 2009年12月

同胞よ!友よ!

カメラの性能が云々よりも、シャッターを押す手がキツイ寒さです。
今はフードの周りに、ボリュームたっぷりに毛が付いた丈の長いダウンコートを着ています。お金があったらゴージャスに毛皮のコートを着たいですが10万以上します。
なぜですか、歩いていると追い越し際に「ウズベキスタ~ン?」と聞いてきます。(しかも自分たちの同胞だろうと愛情こめて。)今日は「カザフ?」と聞かれました。確かにどちらもアジア系の顔立ちだけど、それにしては顔が薄すぎるんじゃないかとも思います。中央アジアや21ある共和国からとか、とにかく色んな民族がいるんですね、ここは。モスクワでは日本人はそれほど珍しくありませんが、日本人らしき人を見つけたら「日本人ですか!」っとつい声を掛けそうになります。

前に露店の果物屋さんでアゼルバイジャン人のおじさんに、「中国人?」と聞かれたことがあります。(カザフやウズベクに比べて質問の筋は通っている。) いや、日本人だというと

「あぁ チンっていう首都でしょ!」
といわれ 「・・・・・・・・」チンチンチン。

「首都は東京だよ。」
といっても ファ~ンと何も反応なし。一瞬空気が変わった後、おじさんは「アゼルバイジャンは果物がおいしいしいいところだよ」と話題を変えます。

出稼ぎに来ているおじちゃんなんてワンサカいるし、モスクワにおける日本の情報なんてそんなものかもしれないですね。

いきなり20

モスクワ マイナス5度、 あったか~ と余裕してたら いきなりマイナス20度なりました。
どかぁ~んと 寒くなって これが本当の冬だ!っとシベリアの冬が恋しくなっている私にとってこの寒さはしみじみと心にしみます。先週まで ″曇りばっかりだなー、なまぬる~い寒さだなー″と相変わらずの冴えない天気にうんざりしていたのが目が覚めました。
さすがにマイナス20度は、なめていると寒いです。ちゃんと防寒して身を守らないとね。
短い毛皮のコートや″ドゥブリョンカ″という厚い革のコートを着ているひとをたくさん見かけました。

(↑寒さとは全く関係なく。モスクワに来て人に″露店の食べ物は汚いから買うな″と言われショッキングだったのですが、昔ためしに食べてみました。幸いにもお腹は大丈夫だったですよ!)

記念ですっ

ちょうど去年のこの時期、モスクワにインターンで来ました。途中、ちょこちょこ一時帰国をしていたけど早いもんで約1年のモスクワ生活です。うぅーここに来て内容が濃く、季節を一周してしまっただなんて信じられないです。。住むところは3回変わったし、生活も。周りの環境は変わっても自分は全然変わってない気がします。(いいんだか、悪いんだか)

わんちゃんは暖かいので地下鉄入口で寝ていまっす)↑

おうち事情⑥

次の日女の子はすぐにこの物件の契約を結んだらしいのだけど、大家に聞くと彼女は断ったと言い張る。

大家は確かに新しい借主から1か月分の家賃と1か月分の敷金を貰ったよ、とアレクセイが教えてくれたんだけど、大家はまだ新しい借り手は見つかっていないって嘘つくし、とにかくいろいろな口実をつけて敷金を返さない。
家を引き払うとき直接大家と会ったが もしかして私が国際電話した可能性があるから、それが確認できるまで敷金は返せないと言いだす。一緒に同行したロシア人の友達がその場で電話局に電話して確認してくれたが、今月分の請求書がでるまで書面で確認しないと信用できないと主張理由変更。そのうち大家も友達も早口でまくしたて、場はイヤ~な雰囲気になる。(ここではとにかく何でも言った者勝ち。無言の美徳はなし。)最後は私の友達もキレて日本語で私にこの人絶対返す気ないよっ”と叫ぶ。もっと闘いたかったがロシア人の友達は、これは無駄だと分かると途中でやる気をなくしてしまった。だんだん大家の顔つきも悪くなっってくる。人間の顔から段々ずる賢いキツネの顔に見えてきた。ムカ~~


直接不動産屋に行って直談判しに行っても、”もちろん、敷金は返すべきものでしょっ!”というだけで何もしてくれない。

返してくれないのが分かっていても、できるだけのことはして納得したかった。そう思っている時に、〝そんなことありえない~!〝って怒ってくれる知り合いがいて、その人がある時は
不動産屋に「法律家」と名乗り、ある時は大家に「とある組織団体」と電話をかけて相手の反応を伺った。そんな子供じみたと思うかもしれないが、そこまでしないと相手本性がバレないんだよ。みんな恥じらいもなく嘘つくからさ。

結局は考え付くありとあらゆる手をつくしたけど、大家と不動産屋の担当者が親友でつるんでいたっていうのが分かったし、正義も律儀も恥じらいも何もない世界だからもう分かったっ!って、はじめからこういう風にならないように、あやふやな契約を更に自分達で書面化する必要があったっていうのも分かったし、到底ロシア語を早口で喋るのなんて無理だし、(普段でさえ舌が絡む)悔しかったけど、何となくまたロシアが分かってきた感じ!