月別アーカイブ: 2009年8月

でで~んと 届きましたよ~

ジャケットがないと 夕方は過ごせない、モスクワは夏終盤です。

サハリンからの友達がヨーロッパ旅行に行くために、トランスファーでモスクワに2日間滞在。
私のところにも遊びに来てくれました。

思ったよりも夜遅くに ”サハリンから着いたよー!” と到着の電話。
家は呼び出しベルがもともと付いていなく、携帯電話がないとお客さんが来たか分かりません。

ドアを開けると、2年ぶりの友達が 重そうなダンボールを両手に持って現われた。

なんだー?? ダンボールに自分の荷物を入れて来たのかなーと思ったら私へのお土産^^

きつくテープで封をされたダンボールを はさみで解くと中は カニ、カニ、カニ。

ででんっ。

真っ赤かにボイルされた カニが出てきました。

こっちに来るときに ”サハリンからのお土産何がいいー?” と聞いてくるから モスクワには何でもあるのに なんでそんな質問するか その当時は さっぱり検討がつかなかったのですが、このことか と納得です。サハリンパワーです!カニが詰まったダンボール箱を女の子2人が飛行機で運んできたのです。
私の友達と一緒に同じくサハリンから来たナースチャは、ふっこれしき当たり前でしょ と言わんばかりで義気凛然としていて、パワフルウーマン。韓国系ロシア人。ガムを噛んでいるのが似合う。

カニを食べるとき カニのとげとげが痛かった けど うまかった!姿形からカニはカニでもハナサキガニかな?

エネルギーに溢れたサハリン、また行きたい!(しかし今は我慢の子だす。。)

ロシアの写真家達と

昨日、無事にグループ展を終了しましたー。
いろいろな人に出会えて充実感たっぷりです。

会期前日に誰が出展するか決まったし、当日の早朝に作品を搬入という超行き当たりばったりな、しかし、会場の壁とアマチュア写真家展示のアイディアはしっかりと準備していた、いかにもロシア的な要素たっぷりな写真展ですごく楽しめました。

場所はЗосимова пустынь (Zosimova pustyn)というモスクワ中心街から50キロほど離れた女修道院敷地内の空き部屋です。

そもそもこの写真展は モスクワにある写真学校が主催しているワークショップの一環で参加者の大半は写真学校の卒業生でした。修道院の敷地内で写真展をやるので、修道院やロシア正教を素材としたテーマの写真でした。もちろん私もその内容の写真を展示しましたが、何せ正直言うとロシア正教なんてよく分からないので、それが難しかった。
この写真展の企画者でもあり、ロシアを代表する写真家でもあるVladimir Kupriyanov(ウラジミール・クプリャーノフ)とそのお弟子さんのダーシャに私が撮ってきた写真を見せては、もう一度被写体のあるところに行って撮影。最後ほうはもうダメだよ、時間がないよと思いながら 何度もシャッターを切りました。初心に戻った気持ちです。近くに写真の現像屋さんがないのでデジタルで撮影。初のデジタル出展となります。いつもブログ以外はアナログで撮っていますが、とにかくこっちの写真家達と参加したかったし、面白そうな話が来たらすぐに飛びつかないと ロシアでは”次回参加します”が永遠に無いことになる。例えば、買い物をしていて良い物を見つけたとします。とりあえずよく考えてから明日買おぅーと思って 次の日お店に行くと 欲しかったものがないことなんてしょっちゅうあります。新鮮なトマトでも、葉書サイズの封筒でも、プレゼント用の小物なんてものも、すべて ”気に入った!今買わないと明日には無くなる” なんです。

っということで写真展オープン前日の深夜までみんなで作業して、修道院の向かいにあるお客さん用の宿泊施設に泊り込み。写真展当日の早朝6時に起きて会場の展示。私を含めた7人の写真家+写真愛好家達のによるグループ展になりました。

会期1日前にモスクワ市内から電車でトコトコ 朝から会場にやってきて夜遅くまで作業、次の日も早起きして私もダーシャも疲れが溜まって生あくびが絶えなかったのですが、ウラジミール・クプリャーノフは朝から元気で ボードに写真を貼り付ける場所を間違えると  ”オー!どうしよう  左にスペースをあけるはずだったのにそのまま貼ってしまった!!” と頭を抱え ”ちょっとまて ちょっとまて ;&#6%×□ !! ” そんな時はいつもお弟子さんのダーシャがズバッと論理的にご意見です。
コーヒーブレイクのときはロシアの写真家の話とか、ドイツやアメリカに行ったときの話を聞かせてくれたり、そんな一つ一つの出来事がすごく刺激的でした。オープンぎりぎりにやってきた写真学校の生徒さんとそれぞれ持っているカメラの見せ合いっこ、いい被写体があると一瞬にして皆カメラ小僧になり、頭の中は写真だらけ。もっともっとロシア語で写真を語れるようになりたいと思ったのでした。

実は今回お世話になったウラジミール・クプリャーノフ。9年前に初めてモスクワへ行き、ギャラリー&美術館めぐりをしたときに買った”ロシアの現代美術写真家”のカタログで紹介されていた写真家の一人。このカタログをみたとき どの写真家ももう なんだこれ!としか言いようがない 憂い、悲しみ、喜びすべての感情が混じったカオスで ロシアの写真家ってなんだ?と疑問に思ったものです。

まだまだ知っている写真家は少ないですが、このブログで少しずつロシアの写真家を紹介していきたいと思っています。

写真展をするかも!?です

昨日家に帰ってきたら ネットが繋がらなく
たった今朝、繋がりました ><

もしかして 明日 Зосимова пустынь (Zosimova pustyn) というモスクワから50キロはなれた郊外にある修道院でグループ展をするかもです!?時間は11時ぐらいから4時ぐらいまで。

行き当たりばったりで できるのか当日になってみないと分かりませんが!? グループ展に参加することができたら後にご報告します彡

写真展:NIKOLAI IGNATIEV

またまた ドキュメンタリー写真です。
知り合いの招待で、昨日 Николай Игнатьев(NIKOLAI IGNATIEV)という 若くしてこの世を去ってしまった写真家のオープニングに行ってきました。エネルギーとヒューマニティーに溢れた作品でした。

会場にはたくさん人がいて、作品に触れちゃうよっ と、そんなのお構いなしで各業界、色々な人がいました。

NIKOLAI IGNATIEVは初めてソ連時代 自由にフォトジャーナリストとして活躍した写真家らしいです。その内容が ただ単にニュースとしてではなく、彼のパーソナルな描写が多く反映しているのが面白いなと思います。
アフガニスタン、中国、中東の仕事もありますが、彼が主として取り組んでいたのテーマはソ連の人々の生活についてだそうです。
会場にあった作品は世界各国を網羅してあるセレクトでした。

レセプションには ひよこの顔をしたお菓子やタルト菓子がたくさんあり、
ワインは グラスになみなみ注がれ(゚ー゚;Aアセアセ
途中 新しいグラスがなくなり ジュースを1パックそのまま直接飲みするおばちゃんがいたり 普段の写真だけの会場とは一味も二味も違うのでした。

写真展は会場GALLERY.PHOTOGRAPHER.RUで9月30日まで。

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Николай Игнатьев(Nikolai Ignatiev)

1955年モスクワ生まれ。1973年 MGIMO大学国際経済関係学部入学。
卒業時、アフガニスタンで通訳として働く。1987年渡英。Network Photographersで写真家として活動するようになる。 その他の仕事The New York Times, Time, Stern, Sunday Times, Vogueなど。2004年6月15日没。

http://gallery.photographer.ru/photographers/author.htm?id=133