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Why in Moscow? Why in Russia ??

モスクワには こんなにもたくさんの外国人がいるのに、いくら威風堂々としていて歩いていても外国人、アジア人というだけで警察に呼び止められ パスポートを見せなきゃいけないのは 1度だけならまだしも、何度も続くと辟易する。「急いでいるから早くしてね」とお願いしても、始めは「ん~何も問題なければすぐに終わるよ~」とおおらかなんだけど、何も問題がないと分かると それが不服だったようにお詫びの言葉も何もなく無言でパスポートを返される。

どうして生まれ故郷の日本を離れて、こうして外国で活動しているんだろー考えると、今自分がやっていることは 学生の頃からずっとやりたかったことだし、それは、はい撮りました→皆様にお見せします なんてすぐに出来るものじゃなくって時間がかかるものだからです。私が選んだ写真という表現は人を傷つける武器にもなりえるから。場所は別にロシアじゃなくてもよかった。ただ単に、たまたま初めに出会ったのがロシアでそれが意地のようになって今まで続いている。モスクワを選んだのはロシアの文化・芸術・情報がすべてここに集まっていると思ったから。
たしかにロシアは他の国に比べて、何をするのにも苦労する国で 危なくて寒くて暗いところかもしれない。ただ 私が始めてロシアに訪れたとき、感じたように 見方を変えたらメチャクチャおもしろいじゃん! とか なんだー私全然ロシアのこと知らないな ー とか自分の目でロシアを見たらおもしろくなってしまったんです。時代は動いているんだし、いろいろな色のロシアがあってもいいですよね。

今日ここから遠く離れた地より、夢に向かって自分を磨いている親友から連絡をもらい、なんのこれしき!ってがんばっていけそうです。

31st Moscow International Film Festival

只今、モスクワでは”モスクワ国際映画祭”が開催中です。

去年は北野武監督が来たらしいけど、今年は 『おくりびと』 と 『Beauty うつくしいもの』 そして新人監督部門からは 加・日・露合作の『ファースト・スクワッド』の3本が日本からのラインアップ。

お祭りだし 何か見に行こうかなーと思って調べてみたら、あまりにも色々な映画がありすぎて困ってしまいました。しかも、どれもマニアック!?すぎて分からない・・

“新しい作品発掘!”ってなノリでとりあえず、書かれているレコメンドの内容と 載っている写真の雰囲気で見に行く映画を決めました。

↑映画館の外と中に上映表がありました。見に行ったのはメトロ・クラスノプレスネンスカヤにある” kinocenter” です。

映画館のチケット売り場に張り出されている、自作でプリントアウトした本日の上映表を見ると、なんと私の観たい映画は無料でした♪ 映画館&平日か土日かで チケットの値段は違いますが、大体お昼で100-200ルーブル、夕方で300ルーブルぐらいします。

今回私が見に行ったのは、グルジア映画特集部門の一つ 『ピロスマニ』。
ニコ・ピロスマニというグルジア画家の伝記映画です。

会場はプレスカードを首から提げた人がちらほら。お姉さん、おばさん、お兄さんなど一人で見に来ている人もかなりいました。

たまたまかもしれませんが、美術館めぐりをして 彼の絵を目にする機会がたくさんありました。それでこの映画が目に留まったのですが、この映画を見てますますニコ・ピロスマニが好きになりました。
映画の絵作りは、かなり彼の作品を意識して作られています。だからとても分かりやすかった。

(ちなみにロシアの国民的歌手アーラ・プガチョワが歌う”百万本のバラ” は彼のことを歌っているそうです)

上映が終わると会場で拍手がパチパチパチ。もう一つパチパチが足りないかなーと思ったのですが、まさか拍手が起るとは思わなかったので ちょっと感動です。上映が始まっているのになかなか 会場の室内灯が消えなかったり、上映しながらスクリーンのピントを合わせていて、なにか人の手が入っている感がたっぷりの映画館でした。

モスクワ国際映画祭は、今週の日曜日(28日)までやっています。↓

公式サイト http://www.moscowfilmfestival.ru/eng/31/about/regulation/

太陽が恋しいモスクワよりでした~。

朝7時に起きて、

外は霧です。

一日中 雨が降っていました。
土日は兎に角、寒かった。

ペテルブルクでは白夜を祝うイベントが週末にあったそうです。
モスクワは夜11時になっても 薄暗く、日本は今頃梅雨だろうな~ なんて思い出しています。

特産品

大都市モスクワに来て 、食に関して地方都市と ちょっと違うなって思うときがあります。

ハバロフスクに住んでいたとき、パンを買うときは”ХЛЕБ (パン)”って書いてある小さい
キオスクがどこでもあって、 たった今 パン工場から運んできたばかりの1斤の四角いパン(食パンみたいなの)が買えました。1人用だと多いので 半分に切ってもらって小さく売ってもらったりしていました。そして 今日は 黒パンにしようかなー 白パンにしようかなーとお店を前にして考えていたものです。

モスクワは 四角いパンの他にも 丸くて平べったい ハチャプリ風パンや 既にカットされている食パンもあるし、パンの種類はとにかく多いですが、どこにでも 近くにおいしいパン屋さんが必ずあるというわけでもなく、知り合いのロシア人夫婦はパンをほとんど食べないで、パスタを常食しているという人もいます。

とにかく 素朴なあの!ロシア風パンが懐かしい。

それと、ハバロフスクのときは 冷凍食品のペリメニ(ロシア風小さな水餃子)やバターを買うとき、ペリメニは ノボシビルスク産のが美味しい とか バターなら ブラガベーシンスク産のが美味しい とかそんなことをよく耳にしましたが、モスクワは もうとにかく スーパーへ行ったら 種類が多すぎて もう何がいいのか分かりません。とりあえず 見たことがあるブランドのものを買っておきます。
そんな 何でもあるモスクワだからこそ、ロシアの他の都市では考えられなかった本格的な日本食を食すことができちゃいます。

カザンとニジニノブゴロドからそれぞれ友達が来たのですが、そこでこんなの↑をお土産に貰いました。

“ЧАК-ЧАК(チャック・チャック)”

たまたま2人ともお土産が重なり 2つ貰いました^^

はじめ 芋虫に見えて  なんだこれ!? っと一瞬疑いました。
タタールやバシトルコスタンに人気のお菓子で、小麦とはちみつが主な原料だそうです。

芋虫食べますぞーっ(実際は芋虫じゃないですよ;) と 口にしてみると意外に甘すぎずライトな感触で美味しかったです^

こんなお土産もあるんだなと、ロシアの広さを改めて感じます。

びよ~~ん

びよ~~ん

先月末あった、”Год молодежи(若者の年)”というイベントの一部。
ロシア大好きかーい !! ってなイベントで クレムリンの近くにある広場で 一般の若者に混じって ラリーサとかいうロシアの有名歌手や 、モデルさん、芸能人が わんさか出場していました。その中での口琴のステージ。

ショーの途中から会場に着いたのですが、写真は 何とか人混みを掻き分け 撮れました・・ (ロシア人強いから なかなか 前の方に行くのが大変だったですが)
ホンの数分の演奏でしたが、口琴の演奏です==33  びよ~ん びよ~ん

金曜日(6/12)は”ロシアの日”という祝日で 今週は3連休でしたびよ~ん。

ぽぷら

ポプラがふわっふわと 飛び交っています。

学生のとき、中国に留学していた親友から ”5月になるとポプラっていうのが 牡丹雪みたいにふわふわ舞ってきれいだよ” と聞き それだけを見たくて天津に旅行しに行ったことがあります。

実際に見たポプラの舞は、思ったより綿毛が小さくって牡丹雪とはちょっと違ったけど、の~んびりした大きな池のある公園に ポプラがちらちら風に乗って踊り雰囲気がよかったのです。

こちらモスクワのポプラは 当時、中国で見たよりも量が多くて 簡単に手で捕まえることができます。種がついていて、たんぽぽの綿毛よりもふわふわしています。

都会で見るポプラは 情緒があって美しいーというよりも、ちょっと汚いかな。

車が走って残す排気ガスに風塵、それと一緒に舞うポプラ (ロシア語ではトーポリっていうそう)。
道路脇やメトロの階段に集まったポプラのワタワタの塊は 親木から離れて、旅をし飛んでみたものの どこにも行き先がなくなり みんなで固まりついた集団で、なんか味気ないんです。

夏です

ナツ~~

先週 寒いっと書いたところが、今は じりじりするほど暑いです。。。

この天候の激しさは、ロシア人の気風と切り離せない気がするなーっと、信号待ちの交差点にて一考 。

モスコビッチ(モスクワっ子)の服装は 幅広サングラスに ワンピース。もう夏です。

夏本番の7月、モスクワはどうなっちゃうんだろうと まだ 先のことですが気になっちゃいます。

今は 特に面白い写真展はないですが、ВИНЗАВОД(ヴィンザボード)でやってる”Школа Лапина (直訳してLapin学校、意訳でLapin道場とでもいいましょうか)” を見てきました。
Александр Иосифович Лапин (アレクサンドル・イオーシファヴィッチ・ラピン) という1945年生まれのロシアの写真家&研究家の教え子たちの写真展です。

作家は有名な写真から、カメラを手にして間もない生徒さんと幅広いです。

ウクライナ出身の写真家2人は Анны Войтенко(Anny Vajtenko) , Степана Рудика(Stepana Rudika)は大きなスペースにて展開。
私が日本にいるときから見ていたГеннадий Бодров 《Gennady Badrov》も オリジナルプリントではないものの 多くの彼の作品が見ることができました。

先週は本当に暑かったので お客さんも少なめでした。
こんなに天気がいい日の休日はダーチャ(ロシア式別荘)にでも行っているのかなー。