旅について書きたかったのですが、全然やっていなかったのでマイペースにアップしていきたいと思います。今回はロシアの古い都が点在する「黄金の環」の一つでもある「コストロマ(Кострома)」です。「黄金の環」はロシア語でザラタヤ・カリツォ(Золотое кольцо )といって、 セルギエフ・パサート、ウラジーミル、スズダリの3つが有名ですが、今回はもっとローカルな場所をご紹介します。
コストロマはモスクワから300キロ離れたところにあります。行き方は電車だけを使用すると不便なので、電車とバスを乗り継いで行きます。ちょっとした小旅ですね。まずは電車でヤロスラブリまで行き、そこからバスに乗り継いで約1時間半ちょっとするとコストロマに到着します。
↑コストロマバスターミナル。赤の看板がいい感じです。
訪れた時期はロシアのお正月。ロシアのお正月休みは長いのでのんびり旅行で、宿泊施設が多いいヤロスラブリを拠点として1泊し、そこからコストロマに向かい街を散策しました。コストロマは欧州で一番長い川「ヴォルガ川」と「コストロマ川」の合流点に位置します。ユーリー・ドルゴルーキーというキエフ大公によって12に世紀に誕生した街みたいです。街の雰囲気はのんびりとしていて、古いロシアの建物が並ぶ、歴史を感じるものでした。
コストロマでいちばんの観光地、イパチエフスキー修道院へは市内バスを使用しました。コストロマ川を越えたところに修道院の最寄り停留所があります。
↑タタール人のチェト公が14世紀に創設したとされるイパチエフスキー修道院の周辺。
↑敷地内の入口。色んな地域からの訪問客というよりも、地元や近郊の人が訪れていてローカルな雰囲気、それでいて建築も立派で綺麗。
イパチエフスキー修道院はロマノフ一族とゆかりがある修道院で、後に皇帝となるミハイル・ロマノフが少年時代に隠棲していたみたい。教会の中はその迫力に驚きです。
そして、次の場所はすごく気になっていた民族博物館(ロシア語でкостромская слобода)へ。イパチエフスキー修道院の近くにあります。木造教会があるところで、一度見てみたかった場所です。
↑костромская слобода民族博物館の敷地内。木造建築が並ぶ。
↑昔の生活の様子が伝わってくる。角にイコンが飾られています。
↑全部木造。
木造教会というとキジ島のプレオブラジェーンスカヤ教会が有名ですね。コストロマの木造教会はモスクワからもアクセスしやすく、のんびりお散歩ができます。
あとは、古い商店があったところや、街をぶらぶらして、バスでヤロスラブリへ戻ります。
ヤロスラブリは大きな観光地で、各地から観光客が集まるところです。こちらは以前に結構観光したことがあるので、今回はのんびりとヴォルガ川沿いをぶらぶらしたり、博物館に行きました。
↑ヤロスラブリ市内を散歩していると、ポジャルスキー公爵のモニュメントが。ミーニンという商人と共に、ポーランドのロシア侵入(1612年)に立ち向かったロシアの国民的英雄。モニュメントはモザイクで出来ている。
ヤロスラブリの街は大きいので、お食事するところが結構あります。モスクワへの帰りの電車を待っている間に、駅前のPark innホテルに併設されているドイツ・ビアバー(Paulaner店)にて夕食を。外資系のホテルがあるなんで、結構発展しているヤロスラブリなのです。ビアバーではロシアなのにミスマッチな白ソーセージとドイツビールをオーダーして空き時間をすごしました。
↑地ビール発見。市内のビアバーにて、種類が豊富だった。
↑ヤロスラブリ駅。イルミネーションでキラキラしている。
(Photo date taken: January 2018 )
モスクワから行ける週末編、いかがでしたでしょか。王道を行く観光というよりも、ちょっと地元の人たちが行くようなほのぼの旅行ルートでした。夏は夏で、緑が綺麗で、ゆっくりと流れるヴォルガ川を見るのもいいと素敵だと思います。
(終)