年別アーカイブ: 2025年

職業芸術家グループКукрыниксы(ククルィニクス)

ククルィニクス(Кукрыниксы)という、ソ連時代に活動した3人のグラフィック・風刺画家グループがあります。 去年の11月にモスクワ「マネージュ(Манеж)」というクレムリンの近くにある場所で展示会が開催されていました。、展覧会はこのククルィニクスの結成100周年を記念したもので、地元ではとても珍しいとされて、私も展示会に足を運ぶことができたので、少しだけ内容をアップしてみたいと思います。

ククルィニクスは、1920年代から、20世紀後半まで活動していた風刺画家グループで、ミハイル・ワシーリエヴィチ・クプリヤーノフ(Михаил Васильевич Куприянов) 1903-1991、ポルフィーリー・ニキーチチ・クリロフ(Порфирий Никитич Крылов) 1902-1990、ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ソコロフ(Николай Александрович Соколов) 1903-2000という、絵がめちゃくちゃうまいプロフェッショナルな画家達で構成されています。

展示会の入り口

「ククルィニクス」の名称は、3人の名前の頭文字・音節から作られたもので例えば「КУ(п­риянов)+ КРЫ(лов)+НИКС(околов)→ Кукрыниксы」のようになります。

当時、新聞・雑誌・政治ポスター・挿絵などを共同制作し、 風刺・政治風刺・プロパガンダ的なポスター・カリカチュア(風刺画)などが有名です。今回、個人的に初めて知ったのが、雑誌・新聞だけでなく、本の挿絵、版画作品等もあり、ジャンルは幅広いです。

さて展示会では、年代別・主題別に分けられており、1920〜30年代、第二次世界大戦期、ニューンベルク裁判関連、冷戦期など、歴史の流れを網羅していました。

こちらは、クプリヤーノフ氏自身の作品。モスクワでグラフィックを勉強。ククルィニクスの集団創作の中核を担いました。

クプリヤーノフ氏自身の作品

こちらは、クリロフ氏自身の作品。モスクワからそう遠くない、トゥーラの出身。工場で勤めながら美術スタジオや、有名な近代画家お師匠さん達のもとで美術を学んだらしいです。展示会であった彼の作品は肖像画、風景、静物等。生活の中の自然や日常を丁寧に温もりあるタッチで表現されているな、と言う印象でした。

クリロフ氏自身の作品

こちらは、ソコロフ氏自身の作品コーナー。なんと96歳(2000年)までご健在だったそうです。グループの中で活動期間が最も長く、個人作品の中にはゴーゴリ等、ソ連文学作品の挿絵 も手掛けてます。彼の個人作品を見ていると、この当時社会主義リアリズムの要素を必要とされながらも、その中にユーモアと人間味が滲み出る作品を残したのが伝わってきます。

ソコロフ氏自身の作品

さてさて、こんな人たちが活動していたククルィニクス。こちらは、その当時ククルィニクスが活動していた時の彼らの動画が展示されていました。

第二次世界大戦期には、ナチスを風刺するポスターで有名になりました。鋭い批判精神と強烈な表現で、見る人の度肝を抜くすごさがあるけど、ずっと見ているとちょっと辛いです。

こちらは、冷戦期のコーナに展示されていたククルィニクスの作品。1980年モスクワ・オリンピックの政治的ボイコットを風刺したものです。モスクワ・オリンピックのマスコット「ミーシャ」が西側を象徴する人に向けてイエローカードを掲げています。ソ連側は、スポーツに政治を持ち込む西側こそルール違反だ、との立場。クマの「ミーシャ」が可愛いけど、内容は真剣です。

などなど、本当に面白い展示内容だったけど、ユーモアや挿絵系よりも、政治や戦争のモチーフが圧巻して、見てて思い感じの雰囲気になるところもありました。

今回、100周年記念として大々的にククルィニクスにスポットに当て、政治や戦争が語られたのも、ある意味今のこのご時世を反映した部分も多かったのかな、というの感じました。とは言うものククルィニクス自体もそうだし、それぞれの作家のプロフェッショナルさもある意味、じっくり見ることができて大変面白かったです。

ということで、まだまだ書き溜めているものはあるけど、とりあえず先にアップしたいものはできたかと。ただいまアルメニアのエレバンへ出張中。このまま飛行機でモスクワに行けそうですが、今回エレバンとその周辺をじっくり見てきます。また落ち着いたらブログをアップしたいと思います。

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ

欧露国境越えの後ーペテル

前回の続き(去年の欧露国境越えについて)で、サンクトペテルブルグ(以下ペテル)で一晩を過ごし、次の日は持ってきたドルをルーブルにします。

ペテルで気にっている両替所はligovskyというところ。レートがいいからいつも列があるけど、作業が早いので直ぐに列がはけます。金融制裁が掛かっているので、金銭関係は基本的にアナログ方式です。

両替所

久しぶりのペテル。友達のお家でビーフストロガノフをいただきました。やっぱり旧友に会えるのは嬉しい。

ペテルはあくまでもエストニアから入る通過地点でしかなかったので、何をする訳でもなく、モスクワへ出発する前に休暇として数日街をぶらぶらしました。

こちらは、一度行ってみたかった日本人の方が経営しているお酒バー「タカダヤ(Такадая)」さん。小さなスペースだけ日本の雰囲気がぎっしり。

わがまま言って特別に作ってくれたカクテル。今までの人生で一番美味しかった! 感動です。

ラーメンもメニューに有り。やっぱりラーメンはイタリアよりもロシア(モスクワ・ペテル)の方が、断然美味しい。値段設定もクオリティーとバランスが取れていると、個人的には思ってます。

うずらが特徴的なしょうゆラーメン

ペテルに到着したばかりの深夜、一緒に入国したヨーロッパの人が、ホテルにチェックインしようとしたところ、予約をしたのにも関わらず断られてしまったので、新しい宿泊先を探してあげたり、翌日何かあった時の為の通信手段としてSIMを購入してあげたり、少しお世話もしました。たまたま私と近い場所の宿泊先でチェックインができなことが発覚して良かったな、です。なかなか様々なことが複雑になっているこの頃。

ペテルの駅にて。

早足ですが、次はモスクワです。

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ

去年の欧露国境越えについて

さて、話はガラリと変わって、去年エストニアからロシアに移動した様子についてアップします。結論から言うと、ものすごく大変でおすすめしないというものですが、ご興味のある方は、お時間ある時に一読いただければと思います。

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去年のロシアの様子はコチラから読むことができます。 「只今、中継地点」、「大都市生活

もしくは、ロシアについてのブログ記事は、カテゴリーの「あれこれ日記in Moscow 」で読むことができます。

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戦争以降、欧州とロシアを結ぶ航路は途絶えてしまったので、いつもイタリアからはトルコ経由やコーカサス経由で飛行機を乗り換えて行っていましたが、多くの旅行者が使うトルコ経由が大変高くなってしまったことと、他の経由で行ってみたいということで、欧州から陸路でロシア入りすることにしました。以前に友達から聞いたバルト三国からロシアに行った話や、その方がお値段的にも若干安くすむ、というのも考慮に入れました。

私が使ったルートはミラノ(空路)→タリン/エストニア(陸路)→ナルヴァ/エストニアーイヴァンゴロド/ロシア(橋を渡って徒歩)→サンクトペテルブルク/ロシア(陸路)です。

下記の地図で見る通り、エストニアはロシアと隣接している国です。先ずは、エストニアの首都タリンまで行き、そこからサンクトペテルブルグ行きのバスがあるので、バスの乗客員総勢で国境近くのナルヴァ(Narva)という街でシェンゲン圏出国の手続きをし、その後ロシアのテリトリーに入りレニングラード州イヴァンゴロドでロシア入国をする、というレートを辿ります。

google map

イタリアからタリンへ着くまでは、同じ欧州なので特に問題はありませんでした。タリンからサンクトペテルブルグ行きのバスに乗る為に、タリン市内で1泊しなければいけないのがポイントです。

タリン空港

タリン自体の街はコンパクトなので、トラムを使用して移動しやすいです。あまりごちゃごちゃしていないところが、なんとなく北の国に来たかな、という趣です。

タリンで一泊してから朝、国際バスが出ている停留所まで行きます。自分が宿泊していたところから歩いて20分ほどです。多分観光ポイントが多いタリン中心街からでも徒歩で30分も掛からないと思います

国際バスターミナル

バスターミナルは、思っていたよりも綺麗でくつろげるカフェコーナーもあったので過ごしやすかったです。

朝食を摂っていなかったので、ここでカフェとブリオッシュを頼みました。ショーケースに並べられている品が、ニシンのサラダだったり、スメタナサラダがあってなんか少しスラブ系ですが、街の雰囲気はいたってオシャレな欧州な感じでした。

さて、こちらが自分の乗るバス。バスの札には「タリンーサンクトペテルブルグ(以下ペテル)」とちゃんと行き先が書いてあります。本当にこれでペテルまで辿り着くことができるのだろうか?

私が使ったバス会社は黄色が目立つEcolinesというところです。そのほかにLUX Expressという会社もあるみたいですが、後で知り合う人々達曰く、特に違いはないみたいです。

さて、バスに乗りNARVA(ナルヴァ)という、国境近くの街に向かいます。

まっすぐな道で、バスも普通の乗り心地だったので、これは国境越えも普通に行けるのではないか、という気がしてきました。

どこまでも続く平らな道

タリンから3時間弱で、エストニア側の国際国境検問所に到着します。バスの中から外で人が並んでいるのが見えました。(その時は、この列は直ぐに動くものだと勝手に思ってた。)

人が並んでいる

さてさて、ナルヴァまで連れてってくれたEcolinesはここで乗客を降ろして、さよなら。各自国境を超えてペテル側で新たなEcolinesバスが待ってくれている、という仕組みでした。

昔、未だ今のような状況でない時、ペテルからフィンランドのイマトラという街へ団体バスツアーに参加した時はバスごと一緒に国境を超えたので、「タリンーサンクトペテルブルグ」のバスと言えども今回はこうして一人ずつ手続きをするんだな、と思いました。

国境検問所の列で待つこと2時間、3時間、全然前に進みません。自然と列で待っている前後の人たちと、おしゃべりするようになります。

11月で、夕方になると直ぐに暗くなる。

お昼の12時半ぐらいにこの場所につき、4時間経っても未だ未だ列に並びます。そして、みんな協力するようになり、目の前にあるカフェで交代して休むようになりました。トイレもあるので助かります。

面白いことに、タリン自体は全くロシアを感じないのですが、このナルヴァの街に入った途端、バスで見る風景がロシアっぽくなるのです。みんな着ている服装が違くて、後で列で並んでいる人に聞いたら、この街の大半がロシア語話者の住民とのこと。その歴史も、数ある戦争の運命に翻弄されてきた街ということです。

検問所前でバラライカを引く人

結局、検問所に入れたのが6時間後の夕方7時。その後、悲劇の検問が2時間。スーツケースの中を隅から隅までチェックされ、エストニア側が主張する欧州の高価なものを持ち込んでいるとして、一緒に並んでいたヨーロッパの人と立ち往生し、解決したのが夜の9時。 やっとエストニア側の検問所をクリアーし、ナルヴァ川を挟んで向こう岸にあるロシア領へ15分ほど徒歩で橋を渡り、イヴァンゴロドの検問所を切ります。(こちらは驚くほど即完だった。)

そんなこんなで、バス会社Ecolinesのタイムテーブルを見ると、イヴァンゴロドのバスのお迎えは夕方16時でとっくに過ぎているし、事前情報で2〜3時間ぐらいだったら待ってくれるとのことでしたが、外国人勢はとっくに時間に間に合わず、この後どうなるんだろうと、検問の時の気持ちも引きずりながら、半べそをかきそうになりました。が、そいういうケースはよくあるみたいで、次から次へとEcolinesの次発便が来ていました。ありがたい。

結局、ペテルの市内に着いたのは深夜0時過ぎ。確かにEcolinesのバス代は片道は€40ほど、その他タリンでの宿泊代、タリンまでの交通費を考慮して、コーカサス経由の空路で乗り継ぐよりも若干安いかもしれないですが、国境を越えるのにものすごい時間が掛かるし、ストレスが多いのは確か。更に、列で待ってた時の話だと、日を追うごとに国境越えの状況は厳しくなっているとのことで、今日は大丈夫だったけど、明日はダメなんてこともあり得るらしい。

クリスマスは身内と過ごすのだと、ロシアへ帰郷する人も何人か見かけました。大変だけど少しでも安く旅費を済ませることができるのが、このルート。今回11月でも暖冬だったから未だ良かったものの、雪が降っている中で数時間(最悪時は数十時間)、列を待っているのは大人だったらまだしも、小さい子がいる家族だったら到底無理だな、と思いました。あとは急に国境が封鎖されることも可能性としてあります。

ということで、こんな状況下なので全ては自己責任。前にも書いたけど、常に情報をアップデートし、気を付けることを心がけたいです。

 

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ

イタリア最大級の馬の祭典 ”Fieracavalli(フィエーラ・カヴァッリ)” -馬の国際展示会

今月中旬は落ち着いてきたので、溜めていた写真や文章をどんどんアップしていきたいと思います。

さて、今回はタイトルにもあるイタリアで最大級、ヨーロッパで有数の馬関連イベント”Fieracavalli”についてです。毎年、イタリア北東部ヴェネト州のヴェローナで開催されています。

この展示会の歴史は長く、なんと今年で第127回目だそうです。この展示会が有名ですごいとは聞いていましたが、コロナで規模が小さくなってしまったなどの噂もあり、実際のところどうなのだろうと思いつつ行かずじまい。そんな時に、当時、学生だった私に学割があることを知り興味本位で展示会に行くことになりました。2023年度、2年前の内容となります。

お馬さんの祭典は、毎年ワインの展示会が催される”Veronafiere”という大きい展示場で開催されてました。会場へは駅からバスで行くことができます。

↑入り口には、既にたくさんのお馬さんが

入場券は当日その場で購入しました。€27(今のレートで約4800円)のところ、学割で€22(約3800円)で入場することができました。学生身分だった自分にとって助かりました。

さて、会場の中を入ると食品コーナが並んでいました。コチラはカラブリアのとっても辛いと言われているソーセージです。実際食べてみると、確かに辛いですがむせるほどではなかったです。その珍しさにインドやアジア系の訪問者に囲まれて、お店は大盛況の様子でした。

真っ赤っか

こちらはウンブリアというイタリア中部の都市からの、サラミ屋さん。どれも美味しそうで、果たして私は今、馬の展示会に来ているのかどうか彷徨ってしまいそうです。

食品コーナーを通り抜けると、いよいよ本命のお馬さんのコーナに入ります。ポニーがたくさんいる!

とにかく、至る所にお馬さんがいます。こちらは競技コーナー。普段は何にもない展示会場だけど、この期間はわざわざ地面に砂を敷いているんだな。

期間中は毎日、競技や、お馬さんのショーが各棟ごとに開催されています。こちらは白いお馬さんによる横ステップが印象的なステップショーです。前進ならともかく、横ステップってかなり難しい技ですよね。感動的です。

一方、他の棟ではお馬さんの待機場が。足慣らしをしているようです。

バッチリおしゃれをしているお馬さんも多くいました。とても不思議な髪型です。

こちらは待機室コーナー。イタリア全土各地からお馬さんが集まっているようです。多分、お馬さん用専用車、馬運車で来ているんだろうけど、長期移動で本当にお疲れ様です。

舞台裏。色々な人に見られて、緊張してないといいな。

自分にはお馬さんの気持ちを知るセンスないのですが、毎回彼らの表情を見ていると何故だか知らないけど、心を打たれますね。

さて、こちらは競技向けのグッツコーナーです。とにかくどの分野も出店数が多くて規模が大きい。

この帽子はなんですか?風をよく切るのかな?とにかくグッツコーナーです。

競技を観戦したり、馬車に乗るのも文化ですね。高貴な感じの、帽子コーナー。

こちらも乗馬にフォーカスしたアパレル。びしっと決まったスタイルでかっこいい。

会場内に掲げられた大きな旗。イタリアってすごいな。

こちらはお馬さん用フードコーナー。どうしてこんな小さいコーンフレークみたいなので、あんな立派な体になるのかな。

お馬さん専用の車!ピカピカです。これで長旅も苦労じゃないといいな。

レースを見ながら、軽食を取れるところもあります。でも会場内は人や動物がたくさんいて空気がこもっているから、外で食事をした方がいいかな。でもお馬さんを観覧するなら、これもありかな。

雰囲気は変わって、衣服や小物が売っている棟へ。そうか、お馬さんといえばアメリカン・カーボーイ。

ある意味バザール的な雰囲気です。

とはいえども、全て売られているものは乗馬や、競技などお馬さんに関するもの。細かいグッツも所狭しと売られている。

関係ないけどレザーや、毛皮コートも販売されてる。本当に中央アジアのバザールな雰囲気。でもイタリアブランドなので、デザインや質は確かなハズ。

写真とは違うけど、アラビアンホースのコーナーもありました。こちらは東洋のブースが並ぶコーナーです。下記写真はイランのペルシャ絨毯かな。

会場の敷地がとにかく広いし、まだポストコロナの時期とあって空気がこもってきたので、早歩きで野外ゾーンへ行きます。外に行くと、フードスタンドがたくさんあって、ここで普通にご飯を食べることができました。

↑グリル

この地域は馬肉を食べる習慣があるのだけど、幸いにもそういったメニューは見かけませんでした。

あれ、これは蹄の裏につけるものですね。日本語だと馬蹄(ばてい)とか、蹄鉄(ていてつ)と言うみたいです。

馬蹄を作成する鍛冶屋さん。今でもご健在なのですね。

警察もお馬さんに乗って巡回しますね。皆んなに「こっち向いて〜」と写真を取られているところ。

外の新鮮な空気も吸えたことだし、また会場内に入ります。こちらは馬車コーナー。

日本のヤマハもブースを出していました!

いすゞ自動車も。馬力と掛けて、なるほどです。

こちら、警察のブース。軍隊のブースなんかも出展していました。

以上、2年前の様子になりますがコチラの記事によると(Fieracavalli Verona 2024: the numbers of the 126th edition)去年は4日間で来場者数が約14万人、60品種2,200頭のお馬さんがショーに出場。約200のショー、カンファレンス、競技会などが模様されたそうです。(すごい!)

商業ベースだと、オーストリア、スロベニア、クロアチア、ボスニア等からの海外参加、サウジアラビア、アルゼンチン、チリ、香港、アラブ首長国連邦等のバイヤーが訪問されていたみたいです。

はじめは高い入場料だなと思っていましたが、割引がなくても十分その価値がある内容でした。かなり大きな国際展示会でお馬さんに詳しくない人でも十分楽しめるし、特にお子さんにはとても喜ばれる内容だと思います。週末は混むと思うので、平日か週末の午前中に訪れるのをお勧めします。

今年も11月6日から9日の期間で開催されるそうです。展示会の詳細は公式HPから見ることができます。→ Fiera Cavalli

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

ワイナリーでの皆んなのお弁当事情

こっちに来てから、食堂がない校舎や、お弁当を持参しなくちゃいけない職場で、周りがどんなお弁当を持っているか、ずっと観察していました。

ロシアのお弁当事情と少し違っていて、面白いなーと思ったので、いくつか書き留めておきたいと思います。

↑今季のワイナリーにて。週末もフルで働くので振る舞い収穫ランチ。 1つは手作りのバジルペーストで、もう一つはトマトと挽肉ペーストのパスタをいただく。

 

まず、イタリアといえばやっぱりパスタやピザの国なので、圧倒的にお弁当で多いのがスパゲッティ。あの麺状になっている細長いパスタですね。

それか、スピラーレとかフジッリと言われる短いパスタを使う人も多いです。これらのパスタでバジルのペーストとか、トマトソーズベースのペーストなどと混ぜてお弁当にする人が多いです。ペーストはスーパーマーケットに瓶で出来上がりのものが売られているので、パスタを茹でて、ペーストを混ぜるだけなので、とっても簡単なお弁当作りになります。日本で言うと、白米のおにぎりに、ふりかけ混ぜたり、おかかにする感覚だと思います。

Di Popo le Chien - Opera propria, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65553711

Di Popo le Chien – Opera propria, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65553711 ↑スピラーレor フジッリ

パスタお弁当と同じぐらいに、多く見るのがパニーノです。つまり、サンドイッチみたいなものですね。でも、パニーノがサンドイッチと違うのは、日本みたいなふわふわパンではなく、イタリアのちょっと硬めのパンに、生ハムとかチーズ、昨晩食べたお肉のスライスなんかの、まさしくイタリアの食材を、好みによってルッコラなんかの菜葉を入れたりします。もちろん、ストレートに肉系だけや、チーズだけを挟んで食べたりします。パンを買って好きなものを挟むだけなので、こちらは超簡単なお弁当作りです。

https://emigross.it/categoria-prodotto/salumi-e-formaggi/salumi-confezionati/prosciutto-crudo/  生ハム・プロシュット

その次に多いのが昨晩食べたカット・ピザ。出来立てのも、よくスーパのお惣菜屋さんで売られています。

https://emigross.it/prodotto/pizza-al-salamino-confezionata-al-kg/?_gl=1*4552q9*_up*MQ..*_ga*MTEyODMxNTg3MS4xNzYwOTY4MTMz*_ga_BZKQMLSR67*czE3NjA5NjgxMzAkbzEkZzEkdDE3NjA5Njg0MDgkajYwJGwwJGgw

多分、私の周りのワイナリーでカット・ピザを見る回数が少ないのは、体力仕事なので炭水化物を多く摂りたいと言うこともあり、パスタが多いのかも。

あと、夏の暑い時によく見るのが、つめたい白米。シーチキンやオリーブの実などを混ぜてお弁当にします。炒めてはいないので、日本の炒飯ではないです。お米を硬めに炊いて、そこに具を混ぜ混ぜ。これもしっかりしたエネルギー源になるから、作っている人を見る回数は多いかな。

そして、私がこれまで見てきたイタリア人の同僚やクラスメートのお弁当で感動したのが、ボンゴレスパゲッティー。その時は、食堂のない学校でちゃんとレンシレンジがある休憩室での出来事だったけど、昨日作り過ぎたボンゴレ・パスタをタッパーに入れて、チンしてナイフとフォークで食べていました。お昼のお弁当にしては、豪華すぎ!と一人で感動していました。

ちなみに、こちらの人は日本みたいにお弁当箱に色とりどりの食材を詰めるというのではなく、大きなタッパーに、どどんっと一品がモリモリ入っています。

以前働いていたモスクワのお弁当事情は、イタリアに比べて割りかしスープだったり、じゃがいものピュレーだったり色々なものを揃えているな、というのが印象です。

自分なりの分析は、イタリアだとお皿に1品目ごと並べる傾向が多いので、こうなるのかな、と勝手に思ってます。アメリカみたいに、パスタの横にミートボールや野菜をごちゃごちゃワンプレートに載せるのは、イタリアだと御法度なのです。

以上、あれこれ日記による、お弁当の世界事情でした。

過去に執筆した、食堂ピザの様子はこちらの記事から→「元クラスメートと

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

いきなり収穫が終わり

無事、収穫が終わりました。

今年は収量が少なく、いきなり今日で終わり!みたいなことが起こりました。。

農家さんも大変です。

収穫終盤に近づくと、朝の気温は10度を切り、とっても寒くなりました。

8〜9月はほぼほぼ週末もなく畑でフル稼働だったので、10月は少しゆっくりできそう。

逆にワインを造る方の醸造は忙しく、11月はイタリアのボジョレーヌーボが出る季節ですね。

↑コルビーナという品種。地元で育てられている土着品種。

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

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今年もブドウと戦う季節がきました

ボンジョールノ。皆さんこんにちは。

只今、ブドウの収穫シーズン真っ盛りです。

ブドウ畑とかセラー(醸造所)で働くのって

体力使うしめっちゃ大変なのですが、

周りはブドウ畑ばかりだし、自分が好きな分野なので体が続く限りやり続けようと思います。(もういい歳だから、いつまで続けられるかな。)

今年、働いているヴァルポリチェッラのワイナリーは8月下旬から収穫が始まりました。

いつもより1週間ぐらい早いみたい。

面白いことに夏休みが終わり8月中旬以降は気温が30度以下になり、

今は日中25度、夜17度と一気に涼しくなるんですね。

土曜日も収穫だから、とにかく張り切っていきます!

↑メルローという品種。ワイン用のブドウは粒が小さいのです。

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

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トマトソースの季節

残暑見舞い申し上げます、と言いたいところですが

まだまだ暑い日が続く日本でしょうか。

久しぶりの長い日本での滞在が終わり、只今イタリアにおります。

東京で開催されたワイン展示会マルシェでは、多くの人に来ていただき

本当にありがとうございました。

住み慣れたモスクワから、新天地のイタリア、そしてワインの世界に身を置き4年ちょっと。

イタリアの院で勉強し、ワイナリーで修行したりして、本当にこの歳で呆れてしまいますが、長い長い道のりの中、周りの人にも迷惑かけながら日本で自分のワインショップをオープンすることができました。自分の信念というか我儘に耳を傾けてくれて支えていただいている方達に本当に感謝です。まだまだ新米者ですが、引き続き温かく見守っていただけると幸いです。写真活動も続けていくので、こちらのブログも引き続きどうぞよろしくお願いします。

さて、イタリアでは「フェラゴスト」というお盆休みみたいなものが一昨日終わり、そろそろ暑さも引いてくるのかなという感じです。

久しぶりに行ったイタリアのスーパーには、トマトソースを作る機械が販売されていました。

イタリアにもロシアみたいに、冬の保存食があるみたいです。豊作の夏に大量のトマトを購入して缶詰を作ります。トマトは加熱用の「サンマルツァーノ」という種類を使うそうです。

 

↑トマトをペースト状にする機械(29ユーロ)。「サンマルツァーノ」というトマトは細長い

これで缶詰を作れば、年中トマトパスタや、ピッザが食べられますね。

トマトはイタリアで重要な食材。とにかく、トマト、トマト、トマト!です。

でも、ケチャップはイタリアでは邪道なもので、それはアメリカの食べ物。

パスタにケチャプを入れるなんで、もってのほかなのです!

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

山梨滞在も終盤

山梨滞在も終盤を迎えました。そろそろ東京に戻ります。

ブドウ畑での仕事、日本独特のやり方が見れて大変楽しいです。

夏の富士山って見るのが難しんですね。

先週見えた富士山の雪はうっすらだけになっていました。

 

さてさて、7月は大手町マルシェで、イタリアワインのポップアップ店を2回出店します。

多分これが今年最後になりそうです。次は大分先になりそう。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

 

[大手町マルシェ]

場所:大手町フィナンシャルシティー、グランキューブ地下1階通路

アクセス:大手町C2c出口付近 徒歩1分 (東京)
日時:7月10日(木)11:00〜19:00
7月17日(木)11:00〜19:00

↑先週の富士山

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

梅雨入りですね

関東甲信は梅雨入りをしましたね。

山梨は昨日から雨が降り続けています。梅雨の時期に一時帰国をしたのはいつだろう

多分、数十年ぶりかも。昔の梅雨はどんなのだったか、遠い記憶の彼方なのです。

↑ずっと雨だったけど、少しだけお日様が見えてた瞬間。最近、富士山は見えないな。

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]