こっちに来てから、食堂がない校舎や、お弁当を持参しなくちゃいけない職場で、周りがどんなお弁当を持っているか、ずっと観察していました。
ロシアのお弁当事情と少し違っていて、面白いなーと思ったので、いくつか書き留めておきたいと思います。

↑今季のワイナリーにて、振る舞い収穫ランチ。 1つは手作りのバジルペーストで、もう一つはトマトと挽肉ペーストのパスタをいただく。
まず、イタリアといえばやっぱりパスタやピザの国なので、圧倒的にお弁当で多いのがスパゲッティ。あの麺状になっている細長いパスタですね。
それか、スピラーレとかフジッリと言われる短いパスタを使う人も多いです。これらのパスタでバジルのペーストとか、トマトソーズベースのペーストなどと混ぜてお弁当にする人が多いです。ペーストはスーパーマーケットに瓶で出来上がりのものが売られているので、パスタを茹でて、ペーストを混ぜるだけなので、とっても簡単なお弁当作りになります。日本で言うと、白米のおにぎりに、ふりかけ混ぜたり、おかかにする感覚だと思います。

Di Popo le Chien – Opera propria, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65553711 ↑スピラーレor フジッリ
パスタお弁当と同じぐらいに、多く見るのがパニーノです。つまり、サンドイッチみたいなものですね。でも、パニーノがサンドイッチと違うのは、日本みたいなふわふわパンではなく、イタリアのちょっと硬めのパンに、生ハムとかチーズ、昨晩食べたお肉のスライスなんかの、まさしくイタリアの食材を、好みによってルッコラなんかの菜葉を入れたりします。もちろん、ストレートに肉系だけや、チーズだけを挟んで食べたりします。パンを買って好きなものを挟むだけなので、こちらは超簡単なお弁当作りです。

https://emigross.it/categoria-prodotto/salumi-e-formaggi/salumi-confezionati/prosciutto-crudo/ 生ハム・プロシュット
その次に多いのが昨晩食べたカット・ピザ。出来立てのも、よくスーパのお惣菜屋さんで売られています。

https://emigross.it/prodotto/pizza-al-salamino-confezionata-al-kg/?_gl=1*4552q9*_up*MQ..*_ga*MTEyODMxNTg3MS4xNzYwOTY4MTMz*_ga_BZKQMLSR67*czE3NjA5NjgxMzAkbzEkZzEkdDE3NjA5Njg0MDgkajYwJGwwJGgw
多分、私の周りのワイナリーでカット・ピザを見る回数が少ないのは、体力仕事なので炭水化物を多く摂りたいと言うこともあり、パスタが多いのかも。
あと、夏の暑い時によく見るのが、つめたい白米。シーチキンやオリーブの実などを混ぜてお弁当にします。炒めてはいないので、日本の炒飯ではないです。お米を硬めに炊いて、そこに具を混ぜ混ぜ。これもしっかりしたエネルギー源になるから、作っている人を見る回数は多いかな。
そして、私がこれまで見てきたイタリア人の同僚やクラスメートのお弁当で感動したのが、ボンゴレスパゲッティー。その時は、食堂のない学校でちゃんとレンシレンジがある休憩室での出来事だったけど、昨日作り過ぎたボンゴレ・パスタをタッパーに入れて、チンしてナイフとフォークで食べていました。お昼のお弁当にしては、豪華すぎ!と一人で感動していました。
ちなみに、こちらの人は日本みたいにお弁当箱に色とりどりの食材を詰めるというのではなく、大きなタッパーに、どどんっと一品がモリモリ入っています。
以前働いていたモスクワのお弁当事情は、イタリアに比べて割りかしスープだったり、じゃがいものピュレーだったり色々なものを揃えているな、というのが印象です。
自分なりの分析は、イタリアだとお皿に1品目ごと並べる傾向が多いので、こうなるのかな、と勝手に思ってます。アメリカみたいに、パスタの横にミートボールや野菜をごちゃごちゃワンプレートに載せるのは、イタリアだと御法度なのです。
以上、あれこれ日記による、お弁当の世界事情でした。
過去に執筆した、食堂ピザの様子はこちらの記事から→「元クラスメートと」
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