日別アーカイブ: 10/22/2025

イタリア最大級の馬の祭典 ”Fieracavalli(フィエーラ・カヴァッリ)” -馬の国際展示会

今月中旬は落ち着いてきたので、溜めていた写真や文章をどんどんアップしていきたいと思います。

さて、今回はタイトルにもあるイタリアで最大級、ヨーロッパで有数の馬関連イベント”Fieracavalli”についてです。毎年、イタリア北東部ヴェネト州のヴェローナで開催されています。

この展示会の歴史は長く、なんと今年で第127回目だそうです。この展示会が有名ですごいとは聞いていましたが、コロナで規模が小さくなってしまったなどの噂もあり、実際のところどうなのだろうと思いつつ行かずじまい。そんな時に、当時、学生だった私に学割があることを知り興味本位で展示会に行くことになりました。2023年度、2年前の内容となります。

お馬さんの祭典は、毎年ワインの展示会が催される”Veronafiere”という大きい展示場で開催されてました。会場へは駅からバスで行くことができます。

↑入り口には、既にたくさんのお馬さんが

入場券は当日その場で購入しました。€27のところ、学割で€22で入場することができました。学生身分だった自分にとって助かりました。

さて、会場の中を入ると食品コーナが並んでいました。コチラはカラブリアのとっても辛いと言われているソーセージです。実際食べてみると、確かに辛いですがむせるほどではなかったです。その珍しさにインドやアジア系の訪問者に囲まれて、お店は大盛況の様子でした。

真っ赤っか

こちらはウンブリアというイタリア中部の都市からの、サラミ屋さん。どれも美味しそうで、果たして私は今、馬の展示会に来ているのかどうか彷徨ってしまいそうです。

食品コーナーを通り抜けると、いよいよ本命のお馬さんのコーナに入ります。ポニーがたくさんいる!

とにかく、至る所にお馬さんがいます。こちらは競技コーナー。普段は何にもない展示会場だけど、この期間はわざわざ地面に砂を敷いているんだな。

期間中は毎日、競技や、お馬さんのショーが各棟ごとに開催されています。こちらは白いお馬さんによる横ステップが印象的なステップショーです。前進ならともかく、横ステップってかなり難しい技ですよね。感動的です。

一方、他の棟ではお馬さんの待機場が。足慣らしをしているようです。

バッチリおしゃれをしているお馬さんも多くいました。とても不思議な髪型です。

こちらは待機室コーナー。イタリア全土各地からお馬さんが集まっているようです。多分、お馬さん用専用車、馬運車で来ているんだろうけど、長期移動で本当にお疲れ様です。

舞台裏。色々な人に見られて、緊張してないといいな。

自分にはお馬さんの気持ちを知るセンスないのですが、毎回彼らの表情を見ていると何故だか知らないけど、心を打たれますね。

さて、こちらは競技向けのグッツコーナーです。とにかくどの分野も出店数が多くて規模が大きい。

この帽子はなんですか?風をよく切るのかな?とにかくグッツコーナーです。

競技を観戦したり、馬車に乗るのも文化ですね。高貴な感じの、帽子コーナー。

こちらも乗馬にフォーカスしたアパレル。びしっと決まったスタイルでかっこいい。

会場内に掲げられた大きな旗。イタリアってすごいな。

こちらはお馬さん用フードコーナー。どうしてこんな小さいコーンフレークみたいなので、あんな立派な体になるのかな。

お馬さん専用の車!ピカピカです。これで長旅も苦労じゃないといいな。

レースを見ながら、軽食を取れるところもあります。でも会場内は人や動物がたくさんいて空気がこもっているから、外で食事をした方がいいかな。でもお馬さんを観覧するなら、これもありかな。

雰囲気は変わって、衣服や小物が売っている棟へ。そうか、お馬さんといえばアメリカン・カーボーイ。

ある意味バザール的な雰囲気です。

とはいえども、全て売られているものは乗馬や、競技などお馬さんに関するもの。細かいグッツも所狭しと売られている。

関係ないけどレザーや、毛皮コートも販売されてる。本当に中央アジアのバザールな雰囲気。でもイタリアブランドなので、デザインや質は確かなハズ。

写真とは違うけど、アラビアンホースのコーナーもありました。こちらは東洋のブースが並ぶコーナーです。下記写真はイランのペルシャ絨毯かな。

会場の敷地がとにかく広いし、空気もこもってきたので、早歩きで野外ゾーンへ行きます。外に行くと、フードスタンドがたくさんあって、ここで普通にご飯を食べることができました。

↑グリル

この地域は馬肉を食べる習慣があるのだけど、幸いにもそういったメニューは見かけませんでした。

あれ、これは蹄の裏につけるものですね。日本語だと馬蹄(ばてい)とか、蹄鉄(ていてつ)と言うみたいです。

馬蹄を作成する鍛冶屋さん。今でもご健在なのですね。

警察もお馬さんに乗って巡回しますね。皆んなに「こっち向いて〜」と写真を取られているところ。

外の新鮮な空気も吸えたことだし、また会場内に入ります。こちらは馬車コーナー。

日本のヤマハもブースを出していました!

いすゞ自動車も。馬力と掛けて、なるほどです。

こちら、警察のブース。軍隊のブースなんかも出展していました。

以上、2年前の様子になりますがコチラの記事によると(Fieracavalli Verona 2024: the numbers of the 126th edition)去年は4日間で来場者数が約14万人、60品種2,200頭のお馬さんがショーに出場。約200のショー、カンファレンス、競技会などが模様されたそうです。(すごい!)

商業ベースだと、オーストリア、スロベニア、クロアチア、ボスニア等からの海外参加、サウジアラビア、アルゼンチン、チリ、香港、アラブ首長国連邦等のバイヤーが訪問されていたみたいです。

はじめは高い入場料だなと思っていましたが、割引がなくても十分その価値がある内容でした。かなり大きな国際展示会でお馬さんに詳しくない人でも十分楽しめるし、特にお子さんにはとても喜ばれる内容だと思います。週末は混むと思うので、平日か週末の午前中に訪れるのをお勧めします。

今年も11月6日から9日の期間で開催されるそうです。展示会の詳細は公式HPから見ることができます。→ Fiera Cavalli

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]