前回の、1日アルメニアツアーの続きです。
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ゲガルド修道院、ガルニ神殿、セヴァン湖の1日ツアー
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シンフォニー・オブ・ストーンズはすごかったなー
「石のオルガン」、シンフォニー・オブ・ストーンズの脇を歩いて、散歩したあと、ツアーのミニバンが向かったのは、ガルニ神殿(Garni )です。20分ほどで到着しました。

入り口。このアーケードを通るとチケット売り場があります。
敷地内はかなり整備されていて観光スポットなんだな、ということが分かります。入場料は1500ドラム(約600円)でした。
ガルニ神殿は英語でGarni Temple。そう、教会じゃなくて、「テンプル」なんです。
敷地内を入ると、神殿につながる道に当時の石が地面に展示されています。そしてそのまま歩き続けると、神殿まで視界が開きその風景に圧巻です。神殿自体も迫力があるけど、その山々に囲まれた背景も絶景。美しいです。

このガルニ神殿は、アルメニアが西暦301年にキリスト教を国教とする以前に建てられた神殿。当時のアルメニアでは多神信仰が行われていましたが、国教がキリスト教になると、各地の異教の神殿や寺院は次々と破壊されていきました。
しかしガルニ神殿は、当時の王の夏の離宮(避暑地)として使われていたため、例外的に破壊を免れ、現在まで残ったといわれています。アルメニア国内で唯一現存する異教神殿だそうです。
建物の様式は、イタリアやギリシャで見たことがあるような雰囲気で、古代ギリシャ・ローマ様式の建築。とはいえ、ギリシャ人やローマ人がここまで来て建てたわけではなく、アルメニアの人々がその建築様式を学び、自分たちで再現して建てたという点が誇りなのだと、ガイドの方が説明してくれました。

近くで見るとさらに迫力が大きい!神殿に登る階段の段差がとても高かったです。
特に興味深かったのは、敷地内に残るローマ式浴場のモザイクです。床一面に敷き詰められたモザイクには、海の神々や幾何学模様、そしてギリシャ語の碑文まで残っています。「私たちは何も受け取らずに働いた」という意味の言葉が刻まれているらしく、当時の職人たちの遊び心や誇りを感じさせます。

ガイドの方によると、これらのモザイクが現在までかなり良好な状態で保存されているのは、アルメニアの乾燥した気候のお陰らしいです。

こちらモザイクが見える場所。
イタリアでもたくさんこういったモザイクをたくさん見たけど、まさかはるばるアルメニアでも見られるなんて感動です。現在、このローマ式浴場はフィレンツェ大学と一緒に研究がされているみたいです。
ガルニ神殿までのアクセスは市内からバスを使って比較的行きやすいところみたいですが、こうしてガイドの方のお話を聞いて見学できるのはとってもありがたいのです。
さて、ガルニ神殿の次は、ちょっと離れたところにあるセバン湖へ行きます。ミニバンで大体20〜30分ぐらいでした。

セバン湖はアルメニア最大の湖で、琵琶湖の約2倍の面積があるらしいです。セバン湖は絶対訪れなくちゃいけない観光スポット、というわけではないですが、そんなに大きい湖なら行きたい!お魚も美味しいのがあるはず!と思い、今回ツアーのルートを選ぶ際に大きなポイントにしました。

この週は天気が雨模様の日もあったので、晴れてよかった。
セバン湖に着くとすぐに、ツアー団体はお昼へ。ゲガルド修道院、シンフォニー・オブ・ストーンズ、ガルニ神殿と内容がみっちりで、お昼の時点で時間が押し押しです。
まずは湖の見えるレストランでお食事。時間のロスをなくすために、移動中のバスで、お肉にするか、お魚にするか、既に注文済みです。

私は、湖に来たならお魚で!ということで、トマトベースでマリネをした「シグ」という淡水魚が来ました。マスの仲間みたいです。

正直言って、骨がたくさんで、ちょっと、、でした。多分お昼の時間はそこまでなかったから、お食事処もそこまでこだわれなかったからかもしれませんね。
一方、アルメニアのサラダはハズレがないです。どれも新鮮な野菜でとっても美味しい。イタリアにはない、エキゾチックな香辛料もたっぷりで大好きです。

緑のジュースはロシアでもお馴染みの「タルフン」。ハーブ草を使ったジュースで、こちらも自分の好物。幸せです。

かなり急いで昼食をとり、限られた時間内でセバン湖の水際付近をぶらぶらします。

野良さんがたくさんだけど、みんな大人しい。
こちらは湖の食事処。ザリガニって取れるのかな?エビはここじゃあ取れないだろうな。

こちらは、シーズンオフだからか閉まっていたレストラン。なるほど、お魚がたくさんだけど、どこで美味しい地元のお魚が食べられるのだろう。数日滞在しないと分からないだろうな。私は時間が限られているから日帰りトリップなのです。

地元の人に聞くと、セバン湖は市民にとって夏の避暑地だそうで、泳いだりBBQをしたりして過ごすそうです。
さてさて、お昼と湖畔をブラブラ散歩を急いで済まし、ツアーは最後の目的地へ行きます。場所は「セヴァナヴァンク修道院」というところで、湖のほとりにあります。

食べた後は、階段登ったりして良い運動
この場所は、元々湖の島だったらしいですが、20世紀に湖水位が下がったことで半島になったみたいです。建物自体は9世紀に建てられた修道院。

今となっては、高台の場所に位置するので、セバン湖を見下ろす眺めが印象的です。

そもそも、セバン湖自体が標高約1,900 mにある高地の湖なので、修道院が建っている高台にいると風も吹くし、結構寒いです。 ここから見る大自然は圧巻。とにかくアルメニアの自然のスケールが大きすぎて、その美しさにため息が出ます。
さてさて、ツアーは終わり市内に戻ります。渋滞もあったから市内に到着するのに1時間半ぐらいかかりました。
この後、ガイドの方の情報で、夜に共和国広場で今年最後の噴水のショーがあることを知り、1時間ほど市内でブラブラして、噴水のショーを見てホテルに戻りました。アルメニアって、冬はマイナスになるほど寒くなるんですね。
音楽に乗って噴水が動くショー(別名ダンスをする噴水ともいうらしい)も、内容が濃く見応えがあった!

以上、1日アルメニアツアーは終わるのです。
でも、半日自力で市内観光もしたので、それは次回アップします。
→続く
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