インターン時モスクワレポ、最終回です↓
*************************
モスクワnow vol.11
モスクワ・アート&ビジネス・インターンシップを終え、今日帰国するkana-chanことフォトグラファーの池田カナ子です。
はじめてモスクワに住んで、東京と変わらないめまぐるしい時間の速さで3ヶ月が過ぎていきました。
今でも街を歩くと思いますが、本当にいろいろな民族がいて、ロシア人だけでなく、トルコ人、アフリカン・アメリカンやアジア人などが入り混じっているので、日本から来ている私は大都市に集まる烏合の衆の一人にすぎません。
だから、目的を持っていないとただ単に時間が過ぎてしまったり、多くの欲を持った人が集まるモスクワのパワーに負けて自分を見失ってしまうかもしれません。
“百聞は一見にしかず” で実際に見聞きしたり体験しないと、本当のロシアが見えてきません。
確かにモスクワはいいところだけじゃなくて、年金生活者のおばあちゃんが地面に座ってお金を恵んでくださいと手を差し伸べたり、それはもうみんな生きていくしかないだけです。ここに住むには五感を日本にいる以上に働かせて歩いたり、ロシア語を使って防衛します。
今回レポートさせてもらったモスクワ音楽院の学生さんたちは、ピアノの練習をするのに朝早くから部屋の予約をしなくちゃいけなかったり、グランドピアノを弾くためにかなり努力をしたりしています。
でもそれはそれで一回の練習に集中力を高めて弾いたり、とにかくここに勉強しにきたらピアノを弾くしかないのです。
ロシアにいればすばらしいロシア人の先生がいるし、クラシックのコンサートは頻繁にやっているし、ロシア人の観客も耳がいいと聞きます。
ここに来たらあとは自分の心持ち次第で、うまくいくこともあれば、失敗に終わることもあります。
埋もれている宝はたくさんあって、それを見つけるのは自分次第だと思います。
私は今回のプログラムで日本で知られていないロシアの面白い写真家を少しずつ見つけることができました。
まだまだほんの欠片(かけら)ですが、ロシアをもっと知るための宝探しの旅は続きそうです。
今回のくらしき作陽・留学生レポに快く協力していただいたモスクワ音楽院の学生さんや先生、モスクワnow に参加していただいた皆さん、インターンシップでお世話になったスタッフの方々、普段のモスクワの生活で支えてくれた皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました!
(世界は動いています。明日へジャンプ!↑)
池田カナ子 in Mosscow 2009/03/1