フランスでは1ヶ月のロックダウンが導入されますね。
前にも書きましたが、ロシアもどんどん感染者が増えてます。今月初めから商店で会計の時に、(形だけ)手袋をしてくださいとレジに置かれている無料の手袋をするように促されたり、マスクの着用は地下鉄でチェックが入ったり(しかも罰金を払わされるシーンも出て来ているだとか)、と夏に比べて少し厳しくなっています。
ロシア全体の感染者数(赤いグラフ)↑
欧州と同じく5月のピークを優に超えてしまってます。。。
モスクワの全体の感染者数(赤いグラフ)↑
出所:ヤンデックス(https://yandex.ru/covid19/stat)
モスクワは、なんとか5月を超えないように持ちこたえているか?というところです。
一昨日(10/29)に、大統領は最悪の事態、つまりロックダウンにはならないだろうと発表しました。そう、ロックダウンをすれば、政府は国民に給付金などでサポートしないといけない。多分、ロシアはそんな経済的な余裕はないからロックダウンはしない、と個人的には思います。
実際に第1波では、ロックダウン中(ロシア語でself-isolation”サマ・イザリャツィヤー”という言葉を使っていた)の後、政府は企業や個人事業主、小さな子供を持つ世帯に給付金を支給していたけど、実際のところ個人事業主向け給付金の応募期間は大変短いもので、その情報をキャッチアップしたら既に募集が終わっていたということも往々にしてあり。手続きも煩雑だったり、つまり力のある企業にしか手当がいかなかったり、みんなが平等に守られているかというと、そうではないのですね。(子供や母親、年寄りに比較的優しいという特徴はありますが。)
ということで、今のところ欧州みたいにレストランが夕方からクローズするとかそいういうのはなく、例えば夜のクラブはQRコードを利用しないと入れないとか、その程度に規制を抑えています。
国営系のニュース番組を見ても、ロシアの感染数が増えてヤバイ、という感じではなく、「私たちはコロナと戦っているぞ」とか、第1波時と同じように、この状況下で年金生活や弱者に自宅まで食品をデリバリーをしているボランティアの若者を取り上げて、見本になるようなあるべき姿を放映していてる。コロナの感染者が増えて怖い、気をつけて、というよりも、普段と変わらないとても淡々とした様子。そういえば、ウィルスが何者か分からなかった第1波は、アジア人の差別や白い目もあったのは事実だけど、第2波は上記のような表面的には淡々とした雰囲気と、下手に外国人は外出しないのもあって、周りで差別をあったというのは聞かないな。いずれにしても、余計な行動はしないというのが、前回の内容と引き続き、私の意見です。
参考記事: ”Президент: Локдаун из-за COVID в России не планируется” https://rg.ru/2020/10/29/putin-lokdaun-iz-za-covid-v-rossii-ne-planiruetsia.html