月別アーカイブ: 2025年12月

アルメニア紀行ー⑤

アルメニアの旅は続きます。

今回は市場について。エレバンの台所です。

GUM Market(グム市場)という、共和国広場から徒歩10〜15分のところへ行くの巻です。

この日も朝は快晴。街の中心街ですが、一旦街の路地に入ると生活感がたっぷり。徒歩で通勤している人たちと一緒に歩きます。

グム市場の”GUM”って名前、ロシアにも各地にあるけど、アルメニアにもあるんですね。GUMはロシア語のГосударственный Универсальный Магазин(国営総合百貨店)の略。ソ連時代の名残がここにもありました。

GUM入り口。GUMって書いてあるのかなと思ったら、アルメニア語だから読めなかった。

市場の中は、至って静か!もっとアジアの感覚でざわざわしているのかなと思ったら、その静けさに、果たしてこの市場は大丈夫かと心配になりましたが、まあ、ぼちぼちロシアや中国の観光客がいました。逆にこのくらい落ち着いていると、のんびり見れていいですね。

スパイスがたくさん!こういうの、イタリアには全然ないから、市場にいてワクワクしてしまう。

前にセバン湖に行ったけど、湖からの魚かな。大体みんなこんなふうに半燻製にしてある。

干し柿。ちょっと日本と似てますね。

こちらは、この時期が季節だったキシュミシュ(Kishmish )というブドウ。モスクワにいた時はアルメニアとかウズベキスタンからの輸入のキシュミシュをよく見たけど、これは本当のとりたてのキシュミシュ、一人で感動。

地元のチーズ。アルメニアは牛だけじゃなくて、羊から作るチーズもあるみたいです。そう、アルメニアはチーズ大国なのです!

ほのぼの市場風景です。

猫ちゃんも市場でご自由に。

肉屋さん。地元そのもののほのぼの市場だから、どのお肉も新鮮だと思う。もうちょっと長く滞在して、キッチン付きの宿舎に泊まっていたら、もっと地元のものを料理して試せたのにな。そんな思いは横切るものの、この市場を見るだけでも満足です。

次はお土産市場”ヴェルニサージュ(Vernissage)”について。

週末にちょうど飛び立ったのですが、アルメニアで知り合いになった方から、週末にまだエレバンにいるなら行ったほうがいいとアドバイスされ見に行ってきました。

こちらもモスクワに”ヴェルニサージュ”っていう蚤の市場があって、アルメニアも同じだと一瞬思いました。

市場にはアルメニアの国旗が掲げられてます。

カーペットがずらり。良いなってものもあったけど、カーペットって意外に重いし持ち帰るとなると大変ですよね。見るだけにしておきます。

マトリョーシカのお土産も発見。

ビニール盤レコードもあり。

市場の買い物は基本的に現金払い。良い感じの絵を売っている作家さんもいたり、ぶらぶらしているだけで面白かったです。

ということで、お仕事番外編の自力アルメニア発見紀行は、短い日程ながら得るものがとても多い旅でした。
たまたまロシアへ行くための乗り換え地点でしかなかった場所から、偶然にもアルメニアに出張する機会を得て、ずっと気になっていたこの国が少しずつ開けていき、ますます好きになってしまいました。

こうして今年はアルメニア紀行で締めたいと思います。いつもお読みいただき、ありがとうございます。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください!!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ

アルメニア紀行2025ー④

おまっとさんでございます。「アルメニア紀行2025」最後となる投稿は、食と買い物編です。

今回はアルメニアに願い叶ってお仕事で再訪することになり、帰る飛行機を待っている間、数日フリーの日程があったので、その時自力で周った観光地をブログに投稿してきました。

さて、まず1つ目のチェックしておきたいところは、前回に投稿したエチミアジン大聖堂の敷地内にある「Agape Refectory(アガペ修道院食堂)」です。

過ごしやすければ、外のテラスでもお食事ができます。

アガペ修道院食堂は7世紀から続く老舗レストランで、ここでは昔からのアルメニアの伝統料理を特別な雰囲気で味わえるところです。

レストランの建物自体が修道院の食堂として使われてきた歴史ある建物で、中を入ると重厚とした感じの雰囲気。

入り口を入るとこんな感じ。

私が頼んだのはAчапа(アチャパ)という、豆やナスがミンチされたカレーっぽいスパイスが効いたサラダと、Хохор(ホホル)という羊肉煮を頼みました。

地元のビールも一緒に

伝統的な料理がメニューにたくさんあったので、他の一品も興味津々でしたが今回はこんなレパートリーでした。普通のお食事処に比べて、お値段は高めですが試す甲斐アリです。

次に挙げるお食事どころは、フードコートのSAS。場所は少し中心街から離れているところにあるのでアクセスは不便ですが、バスに乗り慣れているなら行ってみてもいいでしょう。

ここは好きな料理を好きな量だけ、自分の好みで試せます。

フードコートの中はこんな感じで、観光客だけでなく地元の学生さんぽい人も多く見かけました。

アルメニアのパン、ラヴァッシュはトニル(つぼ窯)で焼いているところが見られます。

こちらはお肉、魚などの焼きコーナー。指をさして「これを焼いてください」と注文すると、その場で焼いて作ってくれます。

今回は連日の食べ歩いていたので、軽く羊挽肉の串刺しバーベキューと、コーカサスでよく観るブドウの葉で包んだ料理”ドルマ”2個を注文しました。パン類は無料で付いてきました。

それぞれのフードコートの受付で購入して注文をそれぞれ自力で取りに行かないといけないので手間はかかりますが、お水もつけて1800ドラム(約750円)。前記のアガペ修道院食堂は9000ドラム(約3700円)だったので、大分節約になります。

旅はそれぞれのスタイルに変えることができて、リッチスタイルでもバックバッカースタイルでも、いずれにしても、場所を変えて新しいものを見て体験するってことが醍醐味なのかと思います。

さて、こちらは”ラフマジュン”というアルメニアのピザみたいなもの。これも試したかったけど、短期間旅行だったので、キャパシティーオーバーでした。次回ぜひ試したい。

こちらは、ジョージア料理のハチャプリ。うん、これは結構食べ慣れているから、パスしても心が平安だった笑。

あれ、ロシアでよく見る、じゃがいもを丸ごと焼いて中にトッピングが入っているクロシカ・カルトーシカ風の料理だ。こちらは久しく食べてないからちょっと恋しい。まあ、自分でも作れるか。。

ミニ・ピロシキなんかもあり、よりどりみどり。ただ時間が足りません。

ということで、庶民的フードコートのSASを後にし、ホテルに帰るところバスの乗り方を間違え、一瞬ひやひや状態。

バスと言えども、公共交通機関だと支払い方が特殊で、実は事前にバスカードを買って乗車しないといけなかったのですね。

はじめはその乗車方法を知らずに、クレジットカードを機械にかざして支払おうとしてもエラーが出て、そのままでまぁいいかと思っていたら、いきなり検札の若い男性3人が登場。うわ、もしかして罰金取られるぅと思ったら、隣に座っていた女性が慌てて近くにある読み取り機で支払いを済まし、私の分も支払ってあげるよと会話をしていると、検札の人が支払ったかどうかチェックしにきて、私のカードだと機械にかざすとエラーができるんだよ、となんだかんだ会話しているウチに、結局なあなあのまま終わって去っていったのです。 しかも英語でご協力いただきありがとうございます、良い旅を、まで言われてしまった。。 多分そういった乗車方法を知らない観光客が多いから、多めにみてくれたのかな。。 イタリアだったら、観光客も地元人も全く関係なくビシッと罰金取る態度だよね。。ちゃんと乗車方法について勉強しておけばよかったけど、申し訳ない半分、隣に座っていた女性もしかり、アルメニアの人とてもいい人たちだなと、心の中で涙していました。

右の白いジャケットのお兄さんが検札の人。みなさん若いんですね。

そして、私は検札のお兄さん3人は私が降りる停留所で降り、彼らは次のバスへ乗り込むのです。3人でグループを組んでバスを回っているって、面白いなとおもいました。イタリアでもロシアでも大体1〜2人ですよね。

先ほどの白いジャケットのお兄さんと、その他2人がグループになっているんです。

ということで、次の投稿はアルメニア、エレバンの市場について書きます。

 

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アルメニア紀行2025ー③

前回の投稿とうって変わり、今回は自力でエレバン近郊を観光するの巻です。

エレバンの中心街は2年前に弾丸ツアーをしたことがあるので、今回はエレバンから離れた観光地に行きます。

ホテルの近くの路地を歩くと、国旗が掲げてあるところを通り過ぎる。

ホテルは、何でか知らないけどイタリア通りっていうところがあったので、そこの近くに宿泊しました。中心街もその通りも、整然としていて一見綺麗に見える町だけど、ちょっと路地に入ると、ワイルドなアルメニアな一面も見ることができました。

車の前面が全部剥がれているけど、この車で通勤している人を見かけるのです。車って、こうなっても動くんですね。。

ワイルド

さてさて、行くところはエレバンからちょっと離れた”エチミアジン大聖堂”というところ。 Googleマップを見ると、市内から20kmほど離れたところにあります。

今回はバックパッカー的な観光なので、目的地へ着くのにはマルシュルートカという乗合バスの203番を使いました。バスを待っている間等を含めると、片道1時間ぐらいでした。バス代は片道300ドラム(約120円)。前回のツアーに比べると、本当にエコノミープランの旅行方法です。

エチミアジン大聖堂は諸説がありますが、アルメニアが 世界で最初にキリスト教を国教化 した後の301年に建立。 カトリックでいうローマ教皇に相当するみたいです。

エチミアジン大聖堂がある敷地内は、さまざまな教会が点在します。天気がいい日は、散歩を楽しみながら、気になる教会をいくつか巡るのもおすすめです。

敷地内を入るとエチミアジン大聖堂が見えます。

こちらは違う教会。お花が丁寧に手入れされている。

さて、こちらはエチミアジン大聖堂を後ろから見た写真です。

後ろからだと地味な感じもするけど、エチミアジン大聖堂の入り口は煌びやか。細かいモチーフが美しいです。

アルメニアは歴史的に、ローマ(ビザンツ)とペルシャの狭間にあり、エチミアジンも何度も ペルシャ支配や侵攻 を受けました。

建築や装飾にはキリスト教建築でありながら、イスラーム圏的な幾何学装飾や空間感覚が一部に見られて東方的な雰囲気も感じました。大聖堂は長い間修復工事をしていたみたいで、今は完全版を体験できます。

大聖堂のすぐ隣に宝物館(Treasury Museum)があって、キリストの脇腹を刺したとされる槍(ロンギヌスの槍)やノアの方舟の断片とされる遺物が展示されているはずだったのですが、私が訪れた時は工事中で、宝物館に入ることができませんでした。

その代わり、大聖堂のミサが行われている奥の小さい部屋に主要な展示物がありました。ただし入場料は普通の宝物館と同じ料金の1500ドラム(約600円)。 ノアの方舟の断片や、写真にはないけどロンギヌスの槍等、メインとなるものが展示してありました。

「ノアの方舟の断片」とされる木片。その真偽については諸説あり。

次は、エチミアジン大聖堂から徒歩圏内にあるガヤネ教会を見に行きます。この教会は7世紀創建のアルメニア最古級の教会。その背景には、約300年前のある衝撃的な出来事があります。

4世紀、ローマでキリスト教徒が迫害される中、修道女たちは安全を求めてアルメニアに逃れてきました。リーダーのガヤネと、美しく高潔なフリプシメもその一人。その当時、アルメニアはまだキリスト教国ではなく、多神教を信じる王が治めていました。

アルメニアはキリスト教国ではなく、まだ多神教の国で、王はフリプシメ達の美しさに結婚を迫りましたが、二人は信仰を守って拒否。その結果、修道女たちは信仰のために命を落としました。

この出来事の後、王は病に倒れ、キリスト教に改宗。こうしてアルメニアは世界で初めてキリスト教を国の宗教にした国となったといわれています。

ガヤネ教会

今のガヤネ教会周辺は観光客というよりも、地元の人たちの訪問も多く、時間がゆったり流れる場所でした。教会を見学した後すぐに結婚式も行われていました。

教会の入り口。ドームの天井になっている。

その他、心赴くまま目に留まった教会に入ったり、敷地内を歩いたりします。途中ソビエトらしい建築み見えたり、もうちょっと滞在日が長ければ、市内の建築なども見学しながら見れたのかな、と思いました。

お昼はAgape Refectoryという、エチミアジン聖堂の近くにあるAgape Refectoryという17世紀から続く老舗レストランでお食事をし、次はズヴァルトノツ遺跡(Zvartnots Temple )というところへ行きます。(→Agape Refectoryのレストランについては、次のブログでアップします)

遺跡は4kmほど離れているので、バスで行きました。あまり本数がなかったのと、降りる停留所を逃しそうになり、少し大変でした。

さて、ズヴァルトノツ遺跡は7世紀後半に建てられた教会遺跡で、当時のアルメニアはアラブ支配下にありましたが、独自のキリスト教建築文化を発展させ、この壮麗な大聖堂が建てられたみたいです。

遺跡の入り口。アララット山がうっすら見える。

建設からわずか数世紀で地震や戦乱によって大部分が崩壊しました。現在見られるのは主に遺跡として残された基礎や柱、壁の一部みたいです。

こちらでも結婚式の撮影が。

一見するとギリシャやローマ建築に似たドームやアーチが見えますが、ギリシャ神殿とは構造が違うみたいです。また装飾モチーフもキリスト教的なものでアルメニア独自なものらしいです。

入場料は1500ドラム(約600円)でした。 旅に慣れてない人は、バスで降りる場所を自分でいわないといけないので、少し難しいかもです。

そして、まだまだ旅は続きます。バスで市内に戻る時、下車したところにちょうどブルーモスクがありました。アルメニアの首都でありながら、ひっそりとイスラム文化がこのモスクにあります。1766年に建設され、ペルシャ・カージャール朝というのに影響を色濃く受けているみたいです。

今は、礼拝堂としても観光スポットとしても開放されています。

敷地内にはアーチストが作った陶器のカップとか、バックとかが売られている部屋もあり、お土産になりそうな可愛いグッツがたくさんありました。

さて、自力観光はこれで終盤。盛りだくさんでした。自力観光は公共交通機関を使うので安く済みますが、ガイドさんがいないとこれらの情報は自分で調べなくてはいけません。自力か、ツアーで観光するかは、目的と時間を上手にバランスをとることですね。

ショッピングスポットと、お食事したところについては、また次にアップしたいと思います。

↑プルプラックという公共の飲み水。普通にみんな飲んでいる。

いつもイルミネーションで綺麗な共和国広場

 

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アルメニア紀行2025ー②

前回の、1日アルメニアツアーの続きです。

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ゲガルド修道院、ガルニ神殿、セヴァン湖の1日ツアー

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シンフォニー・オブ・ストーンズはすごかったなー

「石のオルガン」、シンフォニー・オブ・ストーンズの脇を歩いて、散歩したあと、ツアーのミニバンが向かったのは、ガルニ神殿(Garni )です。20分ほどで到着しました。

入り口。このアーケードを通るとチケット売り場があります。

敷地内はかなり整備されていて観光スポットなんだな、ということが分かります。入場料は1500ドラム(約600円)でした。

ガルニ神殿は英語でGarni Temple。そう、教会じゃなくて、「テンプル」なんです。

敷地内を入ると、神殿につながる道に当時の石が地面に展示されています。そしてそのまま歩き続けると、神殿まで視界が開きその風景に圧巻です。神殿自体も迫力があるけど、その山々に囲まれた背景も絶景。美しいです。

このガルニ神殿は、アルメニアが西暦301年にキリスト教を国教とする以前に建てられた神殿。当時のアルメニアでは多神信仰が行われていましたが、国教がキリスト教になると、各地の異教の神殿や寺院は次々と破壊されていきました。
しかしガルニ神殿は、当時の王の夏の離宮(避暑地)として使われていたため、例外的に破壊を免れ、現在まで残ったといわれています。アルメニア国内で唯一現存する異教神殿だそうです。

建物の様式は、イタリアやギリシャで見たことがあるような雰囲気で、古代ギリシャ・ローマ様式の建築。とはいえ、ギリシャ人やローマ人がここまで来て建てたわけではなく、アルメニアの人々がその建築様式を学び、自分たちで再現して建てたという点が誇りなのだと、ガイドの方が説明してくれました。

近くで見るとさらに迫力が大きい!神殿に登る階段の段差がとても高かったです。

特に興味深かったのは、敷地内に残るローマ式浴場のモザイクです。床一面に敷き詰められたモザイクには、海の神々や幾何学模様、そしてギリシャ語の碑文まで残っています。「私たちは何も受け取らずに働いた」という意味の言葉が刻まれているらしく、当時の職人たちの遊び心や誇りを感じさせます。

ガイドの方によると、これらのモザイクが現在までかなり良好な状態で保存されているのは、アルメニアの乾燥した気候のお陰らしいです。

こちらモザイクが見える場所。

イタリアでもたくさんこういったモザイクをたくさん見たけど、まさかはるばるアルメニアでも見られるなんて感動です。現在、このローマ式浴場はフィレンツェ大学と一緒に研究がされているみたいです。

ガルニ神殿までのアクセスは市内からバスを使って比較的行きやすいところみたいですが、こうしてガイドの方のお話を聞いて見学できるのはとってもありがたいのです。

さて、ガルニ神殿の次は、ちょっと離れたところにあるセバン湖へ行きます。ミニバンで大体20〜30分ぐらいでした。

セバン湖はアルメニア最大の湖で、琵琶湖の約2倍の面積があるらしいです。セバン湖は絶対訪れなくちゃいけない観光スポット、というわけではないですが、そんなに大きい湖なら行きたい!お魚も美味しいのがあるはず!と思い、今回ツアーのルートを選ぶ際に大きなポイントにしました。

この週は天気が雨模様の日もあったので、晴れてよかった。

セバン湖に着くとすぐに、ツアー団体はお昼へ。ゲガルド修道院、シンフォニー・オブ・ストーンズ、ガルニ神殿と内容がみっちりで、お昼の時点で時間が押し押しです。

まずは湖の見えるレストランでお食事。時間のロスをなくすために、移動中のバスで、お肉にするか、お魚にするか、既に注文済みです。

私は、湖に来たならお魚で!ということで、トマトベースでマリネをした「シグ」という淡水魚が来ました。マスの仲間みたいです。

正直言って、骨がたくさんで、ちょっと、、でした。多分お昼の時間はそこまでなかったから、お食事処もそこまでこだわれなかったからかもしれませんね。

一方、アルメニアのサラダはハズレがないです。どれも新鮮な野菜でとっても美味しい。イタリアにはない、エキゾチックな香辛料もたっぷりで大好きです。

緑のジュースはロシアでもお馴染みの「タルフン」。ハーブ草を使ったジュースで、こちらも自分の好物。幸せです。

要所要所で中国や、韓国の観光客をよく見かけました。日本からだと遠いけど、中国とか韓国からだと直行便があるのかな?

アルメニアのワインを食事中に楽しむ、中国からの観光客

かなり急いで昼食をとり、限られた時間内でセバン湖の水際付近をぶらぶらします。

野良さんがたくさんだけど、みんな大人しい。

こちらは湖の食事処。ザリガニって取れるのかな?エビはここじゃあ取れないだろうな。

こちらは、シーズンオフだからか閉まっていたレストラン。なるほど、お魚がたくさんだけど、どこで美味しい地元のお魚が食べられるのだろう。数日滞在しないと分からないだろうな。私は時間が限られているから日帰りトリップなのです。

地元の人に聞くと、セバン湖は市民にとって夏の避暑地だそうで、泳いだりBBQをしたりして過ごすそうです。

さてさて、お昼と湖畔をブラブラ散歩を急いで済まし、ツアーは最後の目的地へ行きます。場所は「セヴァナヴァンク修道院」というところで、湖のほとりにあります。

食べた後は、階段登ったりして良い運動

この場所は、元々湖の島だったらしいですが、20世紀に湖水位が下がったことで半島になったみたいです。建物自体は9世紀に建てられた修道院。

今となっては、高台の場所に位置するので、セバン湖を見下ろす眺めが印象的です。

そもそも、セバン湖自体が標高約1,900 mにある高地の湖なので、修道院が建っている高台にいると風も吹くし、結構寒いです。 ここから見る大自然は圧巻。とにかくアルメニアの自然のスケールが大きすぎて、その美しさにため息が出ます。

さてさて、ツアーは終わり市内に戻ります。渋滞もあったから市内に到着するのに1時間半ぐらいかかりました。

この後、ガイドの方の情報で、夜に共和国広場で今年最後の噴水のショーがあることを知り、1時間ほど市内でブラブラして、噴水のショーを見てホテルに戻りました。アルメニアって、冬はマイナスになるほど寒くなるんですね。

音楽に乗って噴水が動くショー(別名ダンスをする噴水ともいうらしい)も、内容が濃く見応えがあった!

以上、1日アルメニアツアーは終わるのです。

でも、半日自力で市内観光もしたので、それは次回アップします。

→続く

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ

アルメニア紀行2025ー①

さてさて、年が変わる前に今回訪れたアルメニアについて写真をUPしたいと思います。

モスクワへ行く時に何度か、アルメニアの首都エレバンを経由したことがありまして、一昨年の春に、エレバンの6時間トランジットで超弾丸観光をしたのであります。

(その時の様子は過去のブログでご覧ください↓)

 

その当時はタクシーの運転手さんがやってくれてた3時間の市内観光で、短い時間でしたがとても気に入った街なのと、次はもっとゆっくり見てみたい!という、思いを残し、今回とても偶然ですがアルメニアのワイナリーへ出張へ行くことになったのです。(願えば叶う!)

ヴェネツィアからエレバンまでは、週に2回しか直行便が飛んでないおかげで、お仕事の他に個人で観光できる日にちもあり、できる限り色々なところを見て周りました。ということで、下記内容は個人旅行のものになります。アルメニアワインについては後で別途noteのサイトでコーナーを設けたいと思うので、そちらをご覧ください。 

日本からはアルメニアに行くのは、トルコや、カタール、ドバイなどの中東経由をしなくてはいけないので遠いですが、訪れる価値は大きいです。

アルメニアはどこにあるかというと、下記の地図のように北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南はイラン、西はトルコに囲まれている、コーカサス山脈の南側に広がる小さな内陸国です。

google map

google map

現時点では、日本国籍のパスポート保有者は観光での短期滞在ならビザなしで入国できます。

旅の参考に多くは、人に聞いたり翻訳家で執筆家であるのぶよさんのブログを参考にしました→さぼわーるアルメニア編(https://ca-voir.com/armenia-travel-plan-jp/)

前回の弾丸タクシーツアーでは市内観光が中心だったので、今回はもっとアルメニアの魅力そのものに触れたくて、エレバン近郊で行けるスポットを探してみました。

いろいろ調べてみると、エレバンの東〜北東に広がるエリアには、ゲガルド修道院やガルニ渓谷といった見逃せない名所が点在していることが分かり、更に欲張りちょっと遠くのセヴァン湖にも足を延ばしたくなり、現地の1日ツアーに参加することに。

これらの場所は、1〜2日かければ乗り合いバス(マルシュルートカ)やタクシーを使って自力でも安く回れますが、今回はガイドさんの説明を聞きながらアルメニアの全体像を知りたいという思いもあり、1日で効率よく複数の観光地を巡ることができて大満足でした。

ツアーはオンラインでも見つけることができますが、市内に行くとツアーの宣伝を掲げたミニバンが駐車されているところで、その場で申し込むこともできます。

 

さてさて、1日アルメニアツアーの始まりです。

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ゲガルド修道院、ガルニ神殿、セヴァン湖の1日ツアー

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ツアーの始まりは、市内にある共和国広場(Republic Square)で待ち合わせです。野良ちゃんの犬がたくさんいるけど、みんな耳にワクチンをしてある印のバッチがついてあって、おとなしいです。

共和国広場(Republic Square)

私が参加したツアーは15人ほどで、小さいミニバン。ガイドの人がアルメニアとエレバンの概要をお話してくれます。これって、とっても役に立つのです。

ちょっと市内を離れると、お店の横に、羊が群れているコーナーをバス越しで発見。ガイドの方によると、羊の肉を売っているお店で、まさしく本物の羊さんがお店の傍に常時しているのです。お魚屋さんで言うと、お店の生簀(いけす)ですね。

アルメニアが読めないから、もしガイドさんなしで通り過ぎたら、分けわからず、これはなんだろうって思っただろうな。

まず1つ目の観光スポットに、市内を出てから30分ほどで到着。

場所の名前は、Charents Arch(チャレントス・アーチ)です。見晴らしスポットで、晴れていたらアララット山が見えるらしいです。この日は曇り後雨予報だったので、ちょっと晴れててラッキー。でもアララットさんは雲に隠れててよく見えませんでした。

ロシア語はもちろんのこと、イタリア語がよく聞こえる観光スポットでした。エレバンには4時間弱で来ることが出来るから知っている人ぞしる、観光地なんだろうな。

お土産屋さん。ちょっと高め。

さてさて、次の目的地は岩をくり抜いて造られた、世界遺産に登録されている「ゲガルド修道院」です。 

アルメニアが世界で初めてキリスト教を国教にした時代(301年ごろ)から存在する古い修道院らしく、神秘的な雰囲気の場所です。 

修道院の入り口。コインを岩の窪んだところに投げ入れると願いことが叶うらしい。

 

教会の一部は工事中でした。岩窟教会群全体は13 世紀に完成したものらしいです。

教会の中はこんな感じで、外からの自然光が入るのが美しいです。建物全体は地元で取れる火山活動でできた凝灰岩が使われていて、中は長年の蝋燭の炎のすすで黒くくすんでいます。

教会の中には、湧き水が流れている部屋ありました。

「聖なる湧き水」と言われているらしく、教会の外にも湧き水を汲める場所がありました。

1時間弱、教会の周辺をぶらぶらしました。周りには川があったり緑が多いのんびりと散歩できるところです。教会の入り口にはGata(ガタ)というアルメニアのスイーツが売っていました。小さく切ってもらって、1片購入。600ドラム(約250円)だったけど、多分もっと安かったと思う。。お味は出来立てで美味しかったです。

ゲガルド修道院の見学が終わったあと、次はシンフォニー・オブ・ストーンズ(Symphony of Stones)という、車で20分ほど離れたところへへ行きます。場所は更に次に訪れるガルニ神殿というところの近くです。シンフォニー・オブ・ストーンズの入場料は300ドラム(約130円)でした。

シンフォニーオブストーンズ。この迫力!

別名、「石のオルガン」とも言われているみたいです。柱の高さは最大で約50メートルほどで、人間が小さく見えます。圧巻!

何万年も前に、地表に出てきたマグマが、冷えて固まり割れて形成されたものらしいです。冷えると岩が収縮して六角形などの柱状に割れることがあるそうで、それを 柱状節理(ちゅうじょうせつり)と言うらしいです。 

ここだけでなく、世界中に同じようなものがあるらしいですが、ここまで大きいのは珍しいみたいです。実際に来てみて、かなりの見応えあります。

よくこんなにピシッと並んでいるなー 上から落ちてこないか心配だけど、普通にみんな歩いているから大丈夫なのかな。

ーーーーーー>> 次回に続く

 

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旅の指さし会話帳26 ロシア(ロシア語) 旅の指さし会話帳シリーズ