月別アーカイブ: 2026年1月

20年前に冬季オリンピックが開催された、トリノという都市

もうすぐ冬季オリンピックですね! 開催までカウントダウン10日を切りました。日本ではどのくらい盛り上がっていますでしょうか?

こちらイタリアでは、開催地域以外ではまだそれほどオリンピックの空気を感じていない、というのが正直なところです。ただ、大阪万博のように、実際に始まってみると一気に盛り上がるのかもしれませんね。

さて、イタリアで冬季オリンピックと聞くと、「トリノ」という都市を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今年は、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック。ちょうど20年前はトリノがオリンピックの舞台となり、荒川静香さんの金メダル獲得と、イナバウアーが印象的でした。

今回は去年のクリスマス前に、トリノへ日帰り旅行をしたので、そのときの写真をアップしたいと思います。

Torre Littoria(トッレ・リットリア)前の広場。周りには美術館が多く点在する。ちょっとカメラが傾いてしまった。。でも建物は真っ直ぐ立ってます。

 トリノは、イタリア北西部に位置するピエモンテ州の州都で、市の人口はおよそ85万人。

人口規模としては、ローマ、ミラノ、ナポリに次いでイタリア第4位。ローマやミラノのような喧騒とは少し距離を保った、落ち着いた空気を持っています。

カリニャーノ宮殿(Palazzo Carignano)。サヴォイア王家の王宮群の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されている。

今のイタリアが形成される以前、トリノを含むこの地域には”Re(レ)”=王と呼ばれる支配者が存在していました。イタリアが一つの国ではなく、王朝や地域ごとに統治されていた時代ですね。

街を散歩していると、建築物がゆったりとしたカーブを描きながら連なる、いわゆるバロック建築をよく見かけます。流石Re(レ)の都市、どれも美しすぎる!

トリノ中心部にある歴史的なアーケード街、スバルピーナ・ガッレリア(Galleria Subalpina)。ガラス屋根に覆われた美しい空間。

一方で、老舗カフェや商業空間には、アール・ヌーヴォーの装飾も見られ、なんとなくフランスっぽい雰囲気。ちなみにバロック建築は17世紀〜18世紀前半のトリノが「王都」だった頃のもので、アール・ヌーヴォーは19世紀末〜20世紀初頭と最近のものですね。ごちゃごちゃになったので地元の友達と散策しながら、建築の整理をしました。

アーケード街

このトリノの一帯は、フランス王家とも縁の深いサヴォイア家の都で、長い間この街を治めていた名門王家の拠点でした。街を歩くだけで、どこか気品のある空気が漂っています。

トリノの街から更に西や北へ行くと、フランスやスイスとの国境に近いアルプスの山岳地帯が広がります。アルプスに近くなると、イタリア語とフランス語が公用語となっている地域もあり、昔アルプスの山岳地帯にあるヴァッレ・ダオスタ州へ行った時に、街の人に”ボンジュール”と挨拶され、私はイタリアにいるのに今どこ、とびっくりした思い出があります。

老舗カフェ「Baratti & Milano(バラッティ&ミラノ)」

トリノ街歩きは、ぶらぶらっと老舗カフェ「Baratti & Milano(バラッティ&ミラノ)」に入ります。入場したらちゃんとお茶を飲まなくてはいけない雰囲気でしたが、地元の友達が笑顔でチャオと声をかけて内装をチラッと見せてもらい退場。カフェなのにレストラン並みなお値段の高級カフェです。カフェのレジ脇にはチョコレートがたくさん置いてあり、そういえばこっちの人ってチョコとかトリフなど重厚な味わいが好きなだな、とヴェネトと趣向がだいぶ異なりますね。

さて、こちらはトリノの街の象徴とされる銅像 Il Po(ポー川)とLa Dora(ドーラ川)。川が擬人化されています。

Il Po

男性と女性、リアルな人の彫刻。ひっそりと佇んでいるけど、近くでみるとかなりの迫力です。

La dora

ポー川はイタリア最長の川で、イタリア語の教科書にたまに出てくる川。一方のドーラ川は、アルプスからトリノに流れ込む支流で、トリノの産業を支えてきた川なんだそうです。この旅行で初めて知りました。 そういえばトリノは車のFIATで知られる工業都市でもあります。

アランチーニ(Arancini)。サフランライスに具を入れて揚げたライスコロッケ。

トリノは雇用機会の多い都市なので、伝統的に国内の出稼ぎで移り住む人が多く、南イタリアのお店が意外と目につきます。そんなわけで、友達とカフェでシチリア名物のアランチーニを食べてから帰ることにしました。大きさは手の拳以上でボリューミー。私が頼んだのは中にラグー(ミートソース)は入っているもの。本格的なアランチーニで美味しかったです。トリフとか重厚なパスタが苦手だったら、こうしたストリートフードもお勧めです。

ここでふと、話は前に戻って、トリノには約20年前の冬季オリンピック施設があるのに、なぜ今回はそれらを再利用せずに、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックになったのだろう、という疑問が浮かびます。
現地の人に色々話を聞くと、アルプスに近く、ウィンタースポーツと結びつきやすいのはトリノですが、招致という点では、今回ミラノの方がアピール力が強かったというのが理由の一つだそうです。少し話は逸れますが、山岳競技が行われるのは、ぎりぎりヴェネト州に入るコルティナという街。文化的には南チロル(トレンティーノ=アルト・アディジェ州)寄りのところなので、コルティナがどの州か間違えやすいです。

大きな国際イベントには、開催後のインフラ維持という現実的な問題がつきもの。ミラノの動きを横目に、トリノは自分たちの施設の再利用の現状に静かに向き合い、声高に主張することなくゆっくりと自分の立ち位置を受け入れているのかな、とそんなことを感じさせる、トリノ小旅行だったのです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ブログ内でイタリアについての記事は、「あれこれ日記 in Italy*。」のカテゴリー、ロシアについての記事は「あれこれ日記 in Moscow*。」や「Are-kore diary in Moscow*。」のカテゴリーをご覧ください。 お仕事の依頼は、contactへお願いします。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

 

ブドウの剪定真っ最中

先週、北イタリアのワイン関係を巡るエクスペディション(遠征)が終了し、今週から通常モードです。ワインを取り巻くイタリアの産業って、日本だと一般的にあまり有名でないというか過小評価されている部分があるなと昔から心に引っかかっていて、自分が日々感じているイタリアのダイナミズムを少しでも日本の人に届けられたらいいなって思っていたのですが、今回、その想いが少しでも伝わって良かったなという出会いがありました。とても嬉しく感謝です。

さてさてイタリアの面白さや奥深さってなんだろうって考えた時、ローマやフィレンツェ、ミラノだけじゃないよなって思うのです。実は各地に点在する小都市こそがイタリアの魅力的。その一つがヴェネツィアからそう遠くない場所にあるポルトグルアーロ。「ミニ・ヴェネツィア」とも呼ばれていて、町中を流れるレメネ川を中心に中世からの風景が残る、のんびりと歩きたくなる可愛い街です。

小麦粉を作る水車が残る

ポルトグルアーロはなんといっても海から近いので、お魚料理がとっても美味しい。こちらではソースとかをかけないで、あえて素材の味を生かすシンプルな味付け。新鮮なイカがぷりっぷり!プロセッコという、地元のスパークリングワインと合わせます。

ポレンタというという、トウモロコシ粉を煮た料理(黄色いの)がついてくる

ポルトグルアーロはヴェネツィアから電車で約1時間。ヴェネツィアとは違った田舎のゆっくりした時間を過ごせます。

ということで、2月は遠方の畑で剪定なので、多分連日ぐったり激務の予感。ブログのアップはお休みぎみになるかもです。でも冬季オリンピックについては、引き続きアップをしていきたい!

冬季オリンピック関係のお仕事も引き続きお承りしていますので、問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

引き続き「あれこれ日記」にお付き合いをいただけると幸いです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ブログ内でイタリアについての記事は、「あれこれ日記 in Italy*。」のカテゴリー、ロシアについての記事は「あれこれ日記 in Moscow*。」や「Are-kore diary in Moscow*。」のカテゴリーをご覧ください。 お仕事の依頼は、contactへお願いします。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

 

ミラノのオリンピック会場

先月、お正月前にミラノの冬季オリンピック会場で、スピードスケートのジュニア選手権を観戦してきました。その写真を少し投稿します。

ミラノはイタリアの第二の都市です。人口は130万人。ミラノコレクションもこの都市で開催されているし、おしゃれな人をよく見ますね。田舎から来た私にはみんなおしゃれで目がクラクラです。

ちなみにイタリアの首都はローマですね。

さてこちらはが、スピードスケートの会場。Rho Fiera(ロー.フェエラ駅)という、ミラノ市内から地下鉄で30分ほどのところにあります。普段は大きい展示会が催されているところで、東京で言う有明のビックサイトみたいなところかな。

敷地はとっても広いので、目的のスタジアムまで到着するのに結構歩きます。

着いた〜。新しくオープンしたばかりのスケート会場。ちなみにフィギアスケートはここではなく、別のアッサーゴ地区という、ここよりも市内からちょっと遠いところにあるらしいです。競技によって会場が違うのですね。

日本人選手も走っていた!

本番のオリンピックでも是非日本がんばってほしい!フレフレ!

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ブログ内でイタリアについての記事は、「あれこれ日記 in Italy*。」のカテゴリー、ロシアについての記事は「あれこれ日記 in Moscow*。」や「Are-kore diary in Moscow*。」のカテゴリーをご覧ください。 お仕事の依頼は、contactへお願いします。

旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

もうすぐ冬季オリンピック!

年明け、今季自分が出現しているワイナリーさんの剪定が始まりました。畑が小さいのでそこまで急がず天気を見ながら作業をしてまいります。

そして、来月はミラノ・コルティナ冬季オリンピック!1ヶ月を切ってます。ギリギリ感がありますが、始まったら絶対に盛り上がるんでしょうね。ギリギリにならないとどうなるか分からないイタリア。ロシア生活も同じだったので、既に慣れているどころか、前もって物事を決めると精神的にキツくなってしまったのは海外なので致し方がない!ということで、流行っているインフルエンザに気をつけて過ごしていきたいと思います。

ちょっとずつ春の準備が始まるのです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]