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イタリア最大級の馬の祭典 ”Fieracavalli(フィエーラ・カヴァッリ)” -馬の国際展示会

今月中旬は落ち着いてきたので、溜めていた写真や文章をどんどんアップしていきたいと思います。

さて、今回はタイトルにもあるイタリアで最大級、ヨーロッパで有数の馬関連イベント”Fieracavalli”についてです。毎年、イタリア北東部ヴェネト州のヴェローナで開催されています。

この展示会の歴史は長く、なんと今年で第127回目だそうです。この展示会が有名ですごいとは聞いていましたが、コロナで規模が小さくなってしまったなどの噂もあり、実際のところどうなのだろうと思いつつ行かずじまい。そんな時に、当時、学生だった私に学割があることを知り興味本位で展示会に行くことになりました。2023年度、2年前の内容となります。

お馬さんの祭典は、毎年ワインの展示会が催される”Veronafiere”という大きい展示場で開催されてました。会場へは駅からバスで行くことができます。

↑入り口には、既にたくさんのお馬さんが

入場券は当日その場で購入しました。€27(今のレートで約4800円)のところ、学割で€22(約3800円)で入場することができました。学生身分だった自分にとって助かりました。

さて、会場の中を入ると食品コーナが並んでいました。コチラはカラブリアのとっても辛いと言われているソーセージです。実際食べてみると、確かに辛いですがむせるほどではなかったです。その珍しさにインドやアジア系の訪問者に囲まれて、お店は大盛況の様子でした。

真っ赤っか

こちらはウンブリアというイタリア中部の都市からの、サラミ屋さん。どれも美味しそうで、果たして私は今、馬の展示会に来ているのかどうか彷徨ってしまいそうです。

食品コーナーを通り抜けると、いよいよ本命のお馬さんのコーナに入ります。ポニーがたくさんいる!

とにかく、至る所にお馬さんがいます。こちらは競技コーナー。普段は何にもない展示会場だけど、この期間はわざわざ地面に砂を敷いているんだな。

期間中は毎日、競技や、お馬さんのショーが各棟ごとに開催されています。こちらは白いお馬さんによる横ステップが印象的なステップショーです。前進ならともかく、横ステップってかなり難しい技ですよね。感動的です。

一方、他の棟ではお馬さんの待機場が。足慣らしをしているようです。

バッチリおしゃれをしているお馬さんも多くいました。とても不思議な髪型です。

こちらは待機室コーナー。イタリア全土各地からお馬さんが集まっているようです。多分、お馬さん用専用車、馬運車で来ているんだろうけど、長期移動で本当にお疲れ様です。

舞台裏。色々な人に見られて、緊張してないといいな。

自分にはお馬さんの気持ちを知るセンスないのですが、毎回彼らの表情を見ていると何故だか知らないけど、心を打たれますね。

さて、こちらは競技向けのグッツコーナーです。とにかくどの分野も出店数が多くて規模が大きい。

この帽子はなんですか?風をよく切るのかな?とにかくグッツコーナーです。

競技を観戦したり、馬車に乗るのも文化ですね。高貴な感じの、帽子コーナー。

こちらも乗馬にフォーカスしたアパレル。びしっと決まったスタイルでかっこいい。

会場内に掲げられた大きな旗。イタリアってすごいな。

こちらはお馬さん用フードコーナー。どうしてこんな小さいコーンフレークみたいなので、あんな立派な体になるのかな。

お馬さん専用の車!ピカピカです。これで長旅も苦労じゃないといいな。

レースを見ながら、軽食を取れるところもあります。でも会場内は人や動物がたくさんいて空気がこもっているから、外で食事をした方がいいかな。でもお馬さんを観覧するなら、これもありかな。

雰囲気は変わって、衣服や小物が売っている棟へ。そうか、お馬さんといえばアメリカン・カーボーイ。

ある意味バザール的な雰囲気です。

とはいえども、全て売られているものは乗馬や、競技などお馬さんに関するもの。細かいグッツも所狭しと売られている。

関係ないけどレザーや、毛皮コートも販売されてる。本当に中央アジアのバザールな雰囲気。でもイタリアブランドなので、デザインや質は確かなハズ。

写真とは違うけど、アラビアンホースのコーナーもありました。こちらは東洋のブースが並ぶコーナーです。下記写真はイランのペルシャ絨毯かな。

会場の敷地がとにかく広いし、まだポストコロナの時期とあって空気がこもってきたので、早歩きで野外ゾーンへ行きます。外に行くと、フードスタンドがたくさんあって、ここで普通にご飯を食べることができました。

↑グリル

この地域は馬肉を食べる習慣があるのだけど、幸いにもそういったメニューは見かけませんでした。

あれ、これは蹄の裏につけるものですね。日本語だと馬蹄(ばてい)とか、蹄鉄(ていてつ)と言うみたいです。

馬蹄を作成する鍛冶屋さん。今でもご健在なのですね。

警察もお馬さんに乗って巡回しますね。皆んなに「こっち向いて〜」と写真を取られているところ。

外の新鮮な空気も吸えたことだし、また会場内に入ります。こちらは馬車コーナー。

日本のヤマハもブースを出していました!

いすゞ自動車も。馬力と掛けて、なるほどです。

こちら、警察のブース。軍隊のブースなんかも出展していました。

以上、2年前の様子になりますがコチラの記事によると(Fieracavalli Verona 2024: the numbers of the 126th edition)去年は4日間で来場者数が約14万人、60品種2,200頭のお馬さんがショーに出場。約200のショー、カンファレンス、競技会などが模様されたそうです。(すごい!)

商業ベースだと、オーストリア、スロベニア、クロアチア、ボスニア等からの海外参加、サウジアラビア、アルゼンチン、チリ、香港、アラブ首長国連邦等のバイヤーが訪問されていたみたいです。

はじめは高い入場料だなと思っていましたが、割引がなくても十分その価値がある内容でした。かなり大きな国際展示会でお馬さんに詳しくない人でも十分楽しめるし、特にお子さんにはとても喜ばれる内容だと思います。週末は混むと思うので、平日か週末の午前中に訪れるのをお勧めします。

今年も11月6日から9日の期間で開催されるそうです。展示会の詳細は公式HPから見ることができます。→ Fiera Cavalli

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

ワイナリーでの皆んなのお弁当事情

こっちに来てから、食堂がない校舎や、お弁当を持参しなくちゃいけない職場で、周りがどんなお弁当を持っているか、ずっと観察していました。

ロシアのお弁当事情と少し違っていて、面白いなーと思ったので、いくつか書き留めておきたいと思います。

↑今季のワイナリーにて。週末もフルで働くので振る舞い収穫ランチ。 1つは手作りのバジルペーストで、もう一つはトマトと挽肉ペーストのパスタをいただく。

 

まず、イタリアといえばやっぱりパスタやピザの国なので、圧倒的にお弁当で多いのがスパゲッティ。あの麺状になっている細長いパスタですね。

それか、スピラーレとかフジッリと言われる短いパスタを使う人も多いです。これらのパスタでバジルのペーストとか、トマトソーズベースのペーストなどと混ぜてお弁当にする人が多いです。ペーストはスーパーマーケットに瓶で出来上がりのものが売られているので、パスタを茹でて、ペーストを混ぜるだけなので、とっても簡単なお弁当作りになります。日本で言うと、白米のおにぎりに、ふりかけ混ぜたり、おかかにする感覚だと思います。

Di Popo le Chien - Opera propria, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65553711

Di Popo le Chien – Opera propria, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65553711 ↑スピラーレor フジッリ

パスタお弁当と同じぐらいに、多く見るのがパニーノです。つまり、サンドイッチみたいなものですね。でも、パニーノがサンドイッチと違うのは、日本みたいなふわふわパンではなく、イタリアのちょっと硬めのパンに、生ハムとかチーズ、昨晩食べたお肉のスライスなんかの、まさしくイタリアの食材を、好みによってルッコラなんかの菜葉を入れたりします。もちろん、ストレートに肉系だけや、チーズだけを挟んで食べたりします。パンを買って好きなものを挟むだけなので、こちらは超簡単なお弁当作りです。

https://emigross.it/categoria-prodotto/salumi-e-formaggi/salumi-confezionati/prosciutto-crudo/  生ハム・プロシュット

その次に多いのが昨晩食べたカット・ピザ。出来立てのも、よくスーパのお惣菜屋さんで売られています。

https://emigross.it/prodotto/pizza-al-salamino-confezionata-al-kg/?_gl=1*4552q9*_up*MQ..*_ga*MTEyODMxNTg3MS4xNzYwOTY4MTMz*_ga_BZKQMLSR67*czE3NjA5NjgxMzAkbzEkZzEkdDE3NjA5Njg0MDgkajYwJGwwJGgw

多分、私の周りのワイナリーでカット・ピザを見る回数が少ないのは、体力仕事なので炭水化物を多く摂りたいと言うこともあり、パスタが多いのかも。

あと、夏の暑い時によく見るのが、つめたい白米。シーチキンやオリーブの実などを混ぜてお弁当にします。炒めてはいないので、日本の炒飯ではないです。お米を硬めに炊いて、そこに具を混ぜ混ぜ。これもしっかりしたエネルギー源になるから、作っている人を見る回数は多いかな。

そして、私がこれまで見てきたイタリア人の同僚やクラスメートのお弁当で感動したのが、ボンゴレスパゲッティー。その時は、食堂のない学校でちゃんとレンシレンジがある休憩室での出来事だったけど、昨日作り過ぎたボンゴレ・パスタをタッパーに入れて、チンしてナイフとフォークで食べていました。お昼のお弁当にしては、豪華すぎ!と一人で感動していました。

ちなみに、こちらの人は日本みたいにお弁当箱に色とりどりの食材を詰めるというのではなく、大きなタッパーに、どどんっと一品がモリモリ入っています。

以前働いていたモスクワのお弁当事情は、イタリアに比べて割りかしスープだったり、じゃがいものピュレーだったり色々なものを揃えているな、というのが印象です。

自分なりの分析は、イタリアだとお皿に1品目ごと並べる傾向が多いので、こうなるのかな、と勝手に思ってます。アメリカみたいに、パスタの横にミートボールや野菜をごちゃごちゃワンプレートに載せるのは、イタリアだと御法度なのです。

以上、あれこれ日記による、お弁当の世界事情でした。

過去に執筆した、食堂ピザの様子はこちらの記事から→「元クラスメートと

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

いきなり収穫が終わり

無事、収穫が終わりました。

今年は収量が少なく、いきなり今日で終わり!みたいなことが起こりました。。

農家さんも大変です。

収穫終盤に近づくと、朝の気温は10度を切り、とっても寒くなりました。

8〜9月はほぼほぼ週末もなく畑でフル稼働だったので、10月は少しゆっくりできそう。

逆にワインを造る方の醸造は忙しく、11月はイタリアのボジョレーヌーボが出る季節ですね。

↑コルビーナという品種。地元で育てられている土着品種。

 

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

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今年もブドウと戦う季節がきました

ボンジョールノ。皆さんこんにちは。

只今、ブドウの収穫シーズン真っ盛りです。

ブドウ畑とかセラー(醸造所)で働くのって

体力使うしめっちゃ大変なのですが、

周りはブドウ畑ばかりだし、自分が好きな分野なので体が続く限りやり続けようと思います。(もういい歳だから、いつまで続けられるかな。)

今年、働いているヴァルポリチェッラのワイナリーは8月下旬から収穫が始まりました。

いつもより1週間ぐらい早いみたい。

面白いことに夏休みが終わり8月中旬以降は気温が30度以下になり、

今は日中25度、夜17度と一気に涼しくなるんですね。

土曜日も収穫だから、とにかく張り切っていきます!

↑メルローという品種。ワイン用のブドウは粒が小さいのです。

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

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トマトソースの季節

残暑見舞い申し上げます、と言いたいところですが

まだまだ暑い日が続く日本でしょうか。

久しぶりの長い日本での滞在が終わり、只今イタリアにおります。

東京で開催されたワイン展示会マルシェでは、多くの人に来ていただき

本当にありがとうございました。

住み慣れたモスクワから、新天地のイタリア、そしてワインの世界に身を置き4年ちょっと。

イタリアの院で勉強し、ワイナリーで修行したりして、本当にこの歳で呆れてしまいますが、長い長い道のりの中、周りの人にも迷惑かけながら日本で自分のワインショップをオープンすることができました。自分の信念というか我儘に耳を傾けてくれて支えていただいている方達に本当に感謝です。まだまだ新米者ですが、引き続き温かく見守っていただけると幸いです。写真活動も続けていくので、こちらのブログも引き続きどうぞよろしくお願いします。

さて、イタリアでは「フェラゴスト」というお盆休みみたいなものが一昨日終わり、そろそろ暑さも引いてくるのかなという感じです。

久しぶりに行ったイタリアのスーパーには、トマトソースを作る機械が販売されていました。

イタリアにもロシアみたいに、冬の保存食があるみたいです。豊作の夏に大量のトマトを購入して缶詰を作ります。トマトは加熱用の「サンマルツァーノ」という種類を使うそうです。

 

↑トマトをペースト状にする機械(29ユーロ)。「サンマルツァーノ」というトマトは細長い

これで缶詰を作れば、年中トマトパスタや、ピッザが食べられますね。

トマトはイタリアで重要な食材。とにかく、トマト、トマト、トマト!です。

でも、ケチャップはイタリアでは邪道なもので、それはアメリカの食べ物。

パスタにケチャプを入れるなんで、もってのほかなのです!

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

山梨滞在も終盤

山梨滞在も終盤を迎えました。そろそろ東京に戻ります。

ブドウ畑での仕事、日本独特のやり方が見れて大変楽しいです。

夏の富士山って見るのが難しんですね。

先週見えた富士山の雪はうっすらだけになっていました。

 

さてさて、7月は大手町マルシェで、イタリアワインのポップアップ店を2回出店します。

多分これが今年最後になりそうです。次は大分先になりそう。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

 

[大手町マルシェ]

場所:大手町フィナンシャルシティー、グランキューブ地下1階通路

アクセス:大手町C2c出口付近 徒歩1分 (東京)
日時:7月10日(木)11:00〜19:00
7月17日(木)11:00〜19:00

↑先週の富士山

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

GW

先日はマルシェのポップアップ店へお越しいただきありがとうございました! 手探りながらも、無事に終了することができました。回数は多くないものの、また出店したいと考えているので、是非このブログでフォローをしてもらえると嬉しいです。

さて、今日は子供の日ですね。至る所に鯉のぼりが登っていて、まさしく空に鯉が悠々と泳いでいるようでした。これも日本で心に残る風景の一つとなりました。

ゴールデンウィーク後は、山梨の畑でお仕事です。イタリアの同僚に日本の農業とかワインってどうなの、と聞かれることが多いのでいっぱい色々なことを吸収していきたいです。

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

ハッピー桜

今年は途中で寒くなったりしたので、桜の時期が長いですね。

こんな時に日本に居れてハッピーです。

なんて綺麗なんだろう。

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

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イタリアで大量発生しているカニを試してみる

周りではブドウの収穫に入っている生産者もあるので、イタリアのいわゆるお盆休開けの再来週がどうなるか、少し心がそわそわしてます。

さて、今回はカニのお話です。

今、ヴェネトやフリウリ=ヴェネツィア・ジュリアの海、つまり北イタリアの東海ですね、にグランキオ・ブルー(granchio blu)というカニが大量発生して問題になっています。英語だとブルー・クラブっていうらしいです。ネットで調べても日本語の名称は見当たりませんでした。

グランキオ・ブルーの大きさは、手のひらより一回りほど大きいサイズで、ズワイガニとか毛ガニよりは小さいのです。ここ一年前から大量発生し、凄まじい握力で養殖しているムール貝とか牡蠣なんかを食べ荒らし、水産養殖業者に大ダメージを与えているみたいで、ニュースや新聞で取り上げられているのを見かけます。

こちらヴェネト州は海があるので、スーパーに行くと鮮魚コーナーに新鮮なお魚さんが売られています。とある日、鮮魚コーナーに噂のグランキオ・ブルーが売られているのを発見。お値段は1キロ3.9ユーロ(約650円)。試しに4杯ほど購入、トータルで1.8ユーロ(約300円)でした。

↑ネットに入ってるグランキオ・ブルー

店員の人がグランキオ・ブルーの入っているネットを破り、欲しい数だけ別の紙袋に入れて値段のシールを貼ってくれます。その作業がちょっと怖く、店員さんが素手でネットを破ると、まだ元気に生きているグランキオ・ブルーが動き出し、ハサミも振り出し、袋に写し入れる素手の作業が危なっかしかったです。

さて、家に帰り、このカニをどうしたものかと考えました。イタリアのレシピを見ると、往々にしてカニの肉をわざわざ取り出し料理をするものばかりで、かなり手間が掛かってしまいます。

グランキオ・ブルーの肉はそこまで詰まってないので、いちいち取り出すのが大変です。

↑ユーチーブでも沢山レシピが紹介されているけど、大体カニ肉を使う同じようなレシピ

料理については面倒くさがり屋なので、今回は丸ごとカニの殻をそのまま使った、カニの味噌汁にしました。海の塩とカニの旨味が出て、自分的にはとても美味しかったです。グランキオ・ブルーありがとう、です。

↑料理前のカニ。すごく元気で、ハサミをフリフリ。硬い殻ムール貝やアサリも食べてしまうのも納得。

そもそも、どうして大量発生したかというと、元はアメリカに居たもので船とか何かとともにイタリアに流れ着いたと言われています。面白いのが、大量発生しているのはヴェネトやフリウリ=ヴェネツィア・ジュリアの海で、ジェノバや、南のプーリアやナポリには、今のところそういった問題はないみたいです。もしかして未だ生態系が解明されていないのかもしれませんね。

政府は、この問題を何とかしようと大量発生するグランキオ・ブルーの活用方法を考案しているそうですが、それらの内容は食用化、輸出など。そもそも肉をメインにしたグランキオ・ブルー活用なんて肉厚が少ないから難しいし、殻ごと使ってペットフードとか加工食品への代変えできないのかなとも思ったりします。それか、身近なところで、私たち日本人みたいな魚の活用法をよく知っている専門家からアドバイスを貰って、イタリアのなんちゃって寿司屋さんにカニの味噌汁キャンペーンとかしてもいいんじゃないかなと思ったりもしますが、これといって経済的にインパクトがなく面白くないですね。。

どうか、これからも牡蠣とかアサリなどが安定して漁獲できますように。。。

 

参考記事:Granchio blu: cos’è e perché è pericoloso (ma molto buono)

https://www.lacucinaitaliana.it/article/granchio-blu-cosa-perche-pericoloso-buono-ricette/

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旅の指さし会話帳6 イタリア[第三版]

 

スポーツな街

開幕式で色々話題になったパリ五輪。日本ではどのくらい盛り上がっていますでしょうか?こちらイタリアは、自分の周りだけでみると、興味のあるスポーツ種目だけ少し観戦しているひともいれば、イタリアが金メダルを取れば気になるニュースかな、でもまあ、そこまでフォローしている人は多くないかな、という曖昧な雰囲気です。

なんだかんだで今週末は閉会式で、次はパラリンピックですね。フランスとイタリアの時差はないので、観戦するのはとっても楽。私は夕方に放映される100メートル走ともっぱらシンクロ、今だとアーティスティックスイミングですか(名称が長い。。)を観戦しています。

前置きが長くなりましたが、実は今住んでいるヴェローナはオペラや歴史ある街だけでなく、最近はスポーツの街でもあるのです。

今から2年前の2022年に行われた地元の市長選挙で、ダミアーノ・トンマージ “Damiano Tommasi “という元セリエA(ローマ)のサッカー選手が当選しました。私はサッカーに疎いですが、サッカー好きな人ならよく知られている方らしいです。中国でもプレーされていたみたいです。トンマージ市長は、ヴェローナの北にあるネグラール町出身で超地元の方。イタリアサッカー選手会の会長をするなどリーダーシップを持つ人とのことで、当選当時は48歳。若い市長ですね。Damiano Tommasi 2022.jpg
Di Lorenzo De Leonardis2Opera propria, CC BY-SA 4.0, Collegamento

↑トンマージ市長。日本語で”トマージ”と書くと思ったらwikipediaで調べると「ン」がついてました。

 

トンマージが市長になってから、ヴェローナにスポーツ系のイベントが増えたような気がします。今は暑いからないけど、今年の春は至る所でマラソン大会が開催されているのを見ました。

↑今年の2月に開催されたシティー・マラソン。

 

田舎に行っても小規模なマラソン大会があって、週末に道路が閉鎖されていたり、とにかく人が走っているヴェローナ。


↑今年の2月に開催されたシティー・マラソン。バナナ配給所。

イタリアは長寿の国だけど、新しい市長のお陰でさらに市民が健康ライフになっていく、とは言い過ぎかな。。でもそのくらい多くの人が走り始めたと思います。とはいうものの、ある程度年齢層が高い人たちだとマラソンよりも、ロードレース競技みたいなシャキッとした格好をしているサイクリングスポーツ人口の方が人気な気もします。

↑歴史ある建物の合間を縫って走る、走る。いい眺めだと思う。

話がそれますが、サイクリングといえば、最近どんどん車道がサイクリングロードになっていきます。でも、無理やり幅の限られた車道の端っこを新たに自転車専門車線を付け足すものだから、ちょっと車と近くて危ないです。

↑市庁の壁に26’冬季オリンピックのロゴがライトアップ。今年3月に撮影。

さてさて、2026年冬季五輪はイタリア。開催地はミラノとコルティナという北イタリアです。開会式はヴェローナのアレーナ劇場で行われる予定です。

まだ2年先ですが、もしアテンドとかラジオのお仕事があったら是非お声がけください! 

 

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