先月、親友がいる ニジニ・ノブゴロドへ行ってきました。
ロシアの真ん中・イルクーツクまで走っている電車に乗って約6時間。乗るはずの電車に遅れて、早朝5時に現地到着という なんともドジにも度が過ぎる時間に着いて、真っ暗で、マイナス20度以下と寒くて風が吹くなか 大学時代からの大親友が迎えてくれました。もうこれだけで 相当嬉しく、プラス モスクワの駅構内で はじめて買うeチケットの取り扱い方に手こずってしまったので、友達の顔を見たら 着いたー!とひとしきり感動でした。
ニジニにはロシアで唯一 写真専門の博物館があります。
1992年にオープンされたそうです。会場は広くありませんが、その内容は 濃い~~。
ニジニ・ノブゴロドは 人口130万人とモスクワ、サンクト・ペテルブルグに次いでヨーロッパロシアの中では3番目に大きな都市。しかし、なぜか日本のガイドブックには紹介されてないんです。
商工業が盛んで、昔からドイツとの交流があったみたい。だから”写真”という 高価で物珍しい代物が受け入れやすい背景があったということ。
地元出身の写真家が撮影した 19世紀から20世紀の写真が展示されています。上の写真は↑その当時に使われていたお化けカメラです。
さらに奥の部屋に行くと、年代物のカメラや引き伸ばし機がたくさん!うげ~ これには もう釘付けぇ!!
ソビエト時代に製造された 引き伸ばし機がずら~。
こんだけ国内で生産していたんですね。それぞれのネーミングもニクイ!
「ドン 110」---ドン川
「ネヴァ 2M」---ネヴァ川
「レーニングラード 」 ---昔のサンクトペテルブルグの呼び名
すべて生産していた地域に関する 川や土地の名前。ストレートすぎるぅ^。
ペーパーはドイツから輸入していたもの使っていたそう。のちに ロシア国内でも製造するようになりました。手前の赤いのは 日本でも有名なスラビッチ製 印画紙。
その他にも ソビエト製の写真機コレクションは見ものです。
(*写真撮影は館内では禁止です。今回、特別許可を頂きました。)
19-20世紀に ニジニ出身の写真家が撮影した作品からは、当時の街の様子や、 異文化が隣り合う ニジニの地理が見えてきます。
それにしても、ニジニは さすがモスクワに比べて寒かったー。
イルクーツクみたいに大きなヴォルガ河を挟んだ街作り。よくあるロシアの地方都市のように シンプルで、飾るところがないような雰囲気をかもしだす街並みを 寒さに負けずに観光したの、すごく楽しかったです。ありがとう~。
ニジニ・ノブゴロド 博物館情報↓
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THE STATE RUSSIA PHOTO MUSEUM
Nizhni Novgorod region
http://www.russianmuseums.info/M1641
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