以前マスクについて少し触れましたが、ロシアのマスクについてお話ししたいと思います。
欧米の文化にも漏れず、ロシアもマスクをつける習慣はないです。
マスクをつけていると病人だと思われて、何でここにいるの?とか、家にいなさいとか、病院に行きなさいとか、兎に角、。。非難の目で見られます。
しかし、コロナの出来事で、市民はマスクをつけるシーンが増え、今までのマスクに対する抵抗感が「少しだけ」変わったと思う。(少しだけなのは、やっぱりマスク嫌いな人が沢山いるし、今回しょうがなくみたいな人も結構いて、日本のそれとはまだ感覚が遠い。)
外出自粛令は発動されたときは、若者間で黒いマスクを見る機会が多くなった。何で黒いのかなっ思ってネットを見たり、人に聞いて見たりしたら、おしゃれの一部で黒いらしい。
日本で見る白いマスクは、こっちで「メディチェンスカヤ・マスカ(露語:медицинская маска=医療用マスク)」と呼ばれていて、よく病院で見るマスクは何故か水色。白もたまに見るけどメディチェンスカヤ・マスカは水色なんです。ちょっとマニアックな話になるけど、欧州でよく耳にするCEマークというのがあって、商品に対して欧州の基準適合をしているかを示すものがありますが、ロシアではGOS規格という独自のものがあります。ただ、こちらではマスクがGOS規格かCEかどうかというのは、私の周りではあまり話題に上がりません。あるとしたら、マスクがメディチェンスカヤ・マスカかそうでないか。
まだ外出自粛だった5月上旬に、駅の近くにあるキヨスクで購入したマスクは、私が想像していた仕様のメディチェンスカヤ・マスカでした。ただ、1枚ずつ売られていて箱が見えないので、本当にメディカル用かどうかは不明だけど、こういうマスクを現地ではメディチェンスカヤ・マスカと言っています。
白じゃなくて水色なんです↑
一方、黒いマスクは布で作られているマスクが主流で、洗濯してもOK。こちらは、近くのキヨスクで100ルーブル(約150円)で売られていました。外出自粛のはじめの方は、特に若い人たちがファッションの一部としてつけていたけど、今は使いやすさもあって中年世代の方もつけているのを最近よく見ます。
日本みたいに、手作りマスクっていうのは、そこまで広まっていないけど、高級店ショップでカラフルなマスクが売られていたり、マスクに関する関心はここでも高くなっています。
最後に小話ですが、モスクワ市長が白、黒、3Mのマスクをつけている写真がヤンデックス(ロシアの検索サービス)に掲載されていました。すぐにページが消えてしまうので、リンクを残すことはできないけど、ソビャーニン市長のその時々のマスク姿が並べられてちょっと面白かった。
市長のマスクと並んで、よくTVで目にしたのが、ウベックスの保護メガネをつけていたこと。(市長の保護メガネ: https://www.ural.kp.ru/daily/27127/4212613/) 日本だとスポーツ向けのゴーグルで知られていると思いますが、保護用メガネもデザインがかっこいいです。
→ウベックス・サイト https://www.uvex.de/de/
Source: “Сергей Собянин на видеоконференции с членами клинического комитета по борьбе с коронавирусом” https://www.krsk.kp.ru/video/779138/