昨日、町の中心街ノボクズネツカヤ駅付近を歩いていたら、あることに気づきました。モスクワ川の本流から分かれたちょっとした川に、何とボートが走っているではないですか!
ということで、停留所もちょうど歩いていたところの近くにあったし、これから段々日が短くなってしまうので、夏の今のうちにと、モスクワ川クルージングをしてみました。
私が注目したのは下のコース。モスクワ川本流のクルージングは、ラディソンが運営している大きな船でこれまで何度も搭乗したことがあったのですが、この脇道にそれたボートは今まで全然気づきませんでした。搭乗時間も1時間といい感じだし(ラディソンだと2時間半ぐらい)、天気もよかったので、オープンカーみたいに風をきって、のんびりと観光ができるのでいいなと、街中でクルージングをしているのを見てすぐに惹かれてしまったのでした。
http://city-sightseeing.ru/boatticketsmsk
(↑今回の経路。矢印の細い川を走って行くのです。)
ボート乗り場まで、歩いて行くと、何だかノスタルジーな風景に出くわしました。スターリン建築と古きトローリバスが走っていました。
しかし!モスクワの街は今でも急激に変化しているので、こんな最新トローリバスも走っています。快適快適。
橋を渡ると、ボート乗り場。たくさん観光ボートが走っていて、ボートのハイシーズンです。
こんな、プライベートボートも走っている。↓
私が目指したボート乗り場は、ザリャージェ(Зарядье)公園の目の前にあります。ここの他にも、ウスティンスキー橋とか、パトリアールシーとか、たくさんボート乗り場があるので、間違えないように、です。
ザリャージェ公園の橋の真下に、停留場があるのでした。
夕方の7時まで営業しているのですが、ぎりぎり6時半の回に間に合った。それではレッツGO!
かなりワクワクしました。
ボートは赤い、こんな感じ↓
この、小さなボートに乗る人は私とご夫婦のお客さん3人だけでした。これじゃなくて、ウスティンスキー橋にある大きな船(しかも色々な船がある)の方が人気です。多分値段が安いからというのもあるし、メジャーなコースだからかな。ちなみに、この赤のボートは大人で800ルーブル(約1200円)します。はじめ1000ルーブルと言われ、ぼったくられそうになった。こういうことは日常茶飯事なので、情報を普段からこまめにとって注意します。
わ〜 こんないい天気で、めっちゃいい感じです。
こんな教会があったのは、知らなかった〜↓
クレムリンを通り過ぎます↓
大きい船も結構多く往来するので、こちらの赤ボートは小さいだけに結構波で揺れます。そういえば、キエフスカヤでモスクワ川を、このくらい小さな船が走っていたときに、知り合いが「あんな小さな船で不安定で危ないなー。まあ、でもこのくらいの規模の川だったら、小さくてもそんなに心配ないか」って漏らしていましたが、今になってその発言を思い出し、納得です。まあ、大丈夫でしょう。(ただし、風の方角によって流れてくるガソリンの匂いが結構きついかも。)
橋の下で、本格的な工事をしてました↓
救世主ハリストス大聖堂も、川から眺めます。なかなか普段は見られない角度からです↓
大聖堂に続く橋が、こんなにもアーティスティックな彫り物がなされているとは、これまで全く気づきませんでした。美しい〜 ↓
チョコレート工場跡。その横はピョートル1世の像↓
ボートから見ると迫力ある↓
なんと、ピョートル1世の銅像の足元はこんな噴水の施工がなされていた!↓
そして、ここからが普段の船とは違うところ。本当だったら、そのまま本流をひたすら真っ直ぐ行くのですが、こちらはショートコースなので、銅像のところで分流側に方角を変えます。
銅像の近くにこんな小さな教会(昔は川を守護するところだったとも、アナウンスで言っていました。)があるんですね↓
分流に入ると、すっかり雰囲気が変わります。のんびりモード。
小さいボートです↓ こちらも、少人数ツアーか何かですね。
川の中に噴水が連なっています↓
まるで、ペテルブルグにいる感じです。建物がパステルカラーで可愛い。本当にのんびりな雰囲気です。
橋も低いので、このような小さなボートのみ侵入可能なんですね↓
あひるちゃん、のんびり散歩中にボートが邪魔してしまいました↓
川沿いに歩いている人たちも、超地元な感じで、ゆったりなローカル感がかなり出ています。
所々にある橋々↓
モダンな建築群↓
搭乗中はロシア語ですが、要所要所で小さな道や建築物のエピソードについて、説明(録音)が流れています。
そして、分流もおしまい。本流に出てきました。右側にあるドーム型の建物はドーム・ミュージキで有名なコンサート会場です↓
こちらは一番はじめの写真にもあった、文化人アパート。スターリン建築です。この建物の説明も録音で流れていました。50年代はみんなが住みたがる、憧れの住宅だったそうです。(今は老朽化して、メンテナンスがたくさん必要なので、住むのは結構大変だと思う。でも内装はとても綺麗ですよ。)↓
日も沈みかけ、クルージングもそろそろ終わりです。左に見えるモスクワシティーのビル群と、右に見えるクレムリンの教会が、なんともモスクワをよく表現しているショットです↓
1時間のクルージングはあっという間でした。面白かったー。
本流になると波が出るので、ちょっと揺れるのと、本体が小さいボートなのでガソリンの匂いが風向きで結構することがあること、英語のガイドはないというのはちょっと難点ですが、1時間でさっくり見られること、マニアックではありますが、のんびりしたモスクワの1面が見られるコースでした。値段はちょっと高いかな。あと、ロシアは寒い国なので、夏といえども風が出ると寒いので、帽子をかぶったり、スカーフをしたり、暖かい格好をされるといいと思います。実際に、ロシア人のご夫婦はダウン・ベストを着ていましたが、それでも寒そうでした。
こちら、ザリャージェ公園にあるボート乗り場の入り口です↓
ちなみにザリャージェ公園は最近できたばかりですが、オサレですごくいいところです。ロシアでは珍し色々な植物が植えてあります↓
モスクワもいい公園が増えて昔と比べかなり変わったな〜↓
モネを思い出します↓
公園をちょっと散歩したあとで、駅に向かいます↓
グム百貨店に立ち寄り、昔ながらのアイスクリームをいただきます。百貨店の入り口すぐにこのアイスクリーム屋さんがあります。現金のみ。味は在庫がない時があるから、あまりこだわらずに、、、だけど、どの味もおいしいんです。(1つ100ルーブル。お店の人は多分英語わからないと思う。。)↓
野外のクルージングだったら3密防げるし、晴天だったら風を切って走って行くボートに乗るのは気持ちいし、こんなコースもたまにはいいんじゃないかなって、思います。
(おしまい。)
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●今回乗ったクルージング会社HP
日程とか、場所とかコロコロ変わるので、あまり期待しない程度で行くぐらいがいいです。大体みんなふらふら〜と停留所に行って「船がある〜」って感じで乗るんです。停留所の周りには売り子さんがウロウロして客寄せもしてます。
●その他、安心クルージングの「ラディソン・クルージング」HP
停留所は「キエフスカヤ駅」から徒歩約15分のところにあります。冬でも屋根付きの大きな船で、ご飯も食べられるので安心&便利です。