モスクワには こんなにもたくさんの外国人がいるのに、いくら威風堂々としていて歩いていても外国人、アジア人というだけで警察に呼び止められ パスポートを見せなきゃいけないのは 1度だけならまだしも、何度も続くと辟易する。「急いでいるから早くしてね」とお願いしても、始めは「ん~何も問題なければすぐに終わるよ~」とおおらかなんだけど、何も問題がないと分かると それが不服だったようにお詫びの言葉も何もなく無言でパスポートを返される。
どうして生まれ故郷の日本を離れて、こうして外国で活動しているんだろー考えると、今自分がやっていることは 学生の頃からずっとやりたかったことだし、それは、はい撮りました→皆様にお見せします なんてすぐに出来るものじゃなくって時間がかかるものだからです。私が選んだ写真という表現は人を傷つける武器にもなりえるから。場所は別にロシアじゃなくてもよかった。ただ単に、たまたま初めに出会ったのがロシアでそれが意地のようになって今まで続いている。モスクワを選んだのはロシアの文化・芸術・情報がすべてここに集まっていると思ったから。
たしかにロシアは他の国に比べて、何をするのにも苦労する国で 危なくて寒くて暗いところかもしれない。ただ 私が始めてロシアに訪れたとき、感じたように 見方を変えたらメチャクチャおもしろいじゃん! とか なんだー私全然ロシアのこと知らないな ー とか自分の目でロシアを見たらおもしろくなってしまったんです。時代は動いているんだし、いろいろな色のロシアがあってもいいですよね。
今日ここから遠く離れた地より、夢に向かって自分を磨いている親友から連絡をもらい、なんのこれしき!ってがんばっていけそうです。