そろそろ寝たほうがいい時間ですが、なんとか眠気こらえて書いています。
いま私の借りている部屋はややこしいことになっています。
マンション1階はオートロック機能で勝手にドアが閉まるんですが、特殊な磁石みたいなカギを使うか、暗証番号を押して建物内に入ります。いつも暗証番号を押してドアを開けるのに、ここ2,3週間、暗証番号を押すところが壊れていて正しく押しても認知してくれません。やれやれ自分の家に入るのも一苦労。そんなとき、どうやって家に入るかはあ・し・た。もう眠くて仕方がないです。
年別アーカイブ: 2009年
小春日和
バービェ・リェターていって こちらにも小春日和があるみたいです。
18日まで、昼間は半袖&サンダルでOKだったのが、天気予報で明日で小春日和が終わる、と知らせるとすぐに寒くなって、ジャケットが必要になりました。
私の経験だと、本格的に寒くなると外を歩くだけで体力を消耗して、家に帰ると 熊さんみたいに冬眠したくなります。自然の摂理とでもいいましょうか。
でも経済や政治がぐるぐる廻っているメガポリスでは、ロシアの寒さはあまり関係がないかもです。モスクワはシベリアみたいにそんなに寒くならないし、気候を理由にしたら、お金を稼ぐことも、キャリヤアップも住むこともできない。シベリアの冬は厳しかったけど、そのぶん人が大らかだったなー。
地下鉄の乗客はスーツを着て身なりをちゃんとしている人たちが朝から通勤してるし、お年寄りがいても、席を譲ってくれないこともよくある。よくお年寄りが乗ってくると、ロシア人は雷光にも負けない俊敏さで席を譲ってくれますが、おばあちゃんが”私座りたいのよっ”とアプローチしないと、座っている人も、”私疲れているんだから譲らないわっ”と 席をめぐる見えない緊張感が走ることも度々。
祝日がこの時期ないから、うきうきして楽しそうな人や、浮かれているひと見ないなー。
疲れています。
あんまり東京と変わらないよなーって思います。
(↑だいぶ紅葉した葉が増えてきました。お日さまが出ていると木がキラキラ光ってきれいです。今日はどんより曇り&雨でしたが)
メトロ
9月新しい生活が始まりました。
朝の地下鉄は障害物競走なみに激しいです。
私の住んでいる地域は住宅地なので、電車はいつも満員。
ロシア式に降りる駅が近づくと、”次降りますか?”と訊ねながら社内の人込みをかき分け、入口付近に待機します。基本的に入口付近の人がドアが開いたら、奥に立っている人のために一旦車外へ降りてくれることはありません。「私はこの場所を立ち位置にしているけど、どいてほしいなら前もって言ってね。そしたら自分のスペースを譲ってあげる。」といったころでしょうか。
だから、次に降りる駅がくると ”降りますか?降りますか?”っと一人ずつ聞き、たまに大きな声を出すのが面倒な時は、前に立っている人の耳元で”降りますか?”と囁く。 どんな形式であれ、自分は次の駅にで降りたいんだっ!とアッピールして、電車のドア付近まで近づきます。
私が乗り換えるプラットホームには、ひとの流れを整えるために柵がはってあります。電車から降りると、急いでいる人は、その柵を飛び越え まっ先にエスカレーターに乗り換える。スカートを履いている女性までが、そんなのお構いなしに、柵をくぐる。ゆっくり遠回りして列に並んでいるのを横目に、そういった光景をみると自分の中で、朝の日課じゃー始まったーと文明堂のCMに流れる「カステラ一番、電話は2番~」天国と地獄の曲が流れてきます。
地下鉄はロシア語で「メトロ」と言います。
私がモスクワの地下鉄で気にっているのが、”メトロ”という名の新聞です↓。
各駅、無料で配布されている新聞で、分厚くなくニュースを斜め読みするのにちょうどいい内容なんです。昔はアルグメント・ファクトリー(論拠と事実)を愛読していましたが、週刊発行でキオスクまで買いに行かないといけません。(配達しないのは広告収入で成っている日本の新聞とロシアとでは仕組みが違うのかな?ロシアのポスト事情が悪いのか。そこんところよくわかりません。)
新聞”メトロ”は ほんの12面程度のスペースに社会面、経済面、スポーツ、健康面などコンパクトでありながら、大体の情報が網羅して地下鉄利用がてらに読めます。新しい情報が読める日刊というのも魅力的です。ロシアの新聞でよくある血みどろの記事は掲載されていません。
話は変わって モスクワにはもう一つの”メトロ”があります。それは”メトロ”というドイツ系のハイパーマーケットのことです。地下鉄と違ってアクセントは初めの母音につくらしいです。
モスクワには外資系のハイパーマーケットがいくつかあります。食料品、衣料品、電化製品、文房具等とにかく なーんでもあって商品が山積みされて市場で買うよりも安いので、モスクワっ子は月に何回か こういうところで買いだめするそうです。
週末になると人がたくさんいて、売り場がたくさんあり広いので疲れます。
一体 エンゲル係数はいくらなんだっ!と言いたくなるぐらい 大きなショッピングカートにどっさりと食料品を買い込んでいる風景を目にします。中年夫婦が「あんた、こんなに選んで、本当に買う必要があるのかっ」と半分怒りぎみに論議していたり、「あっちの売り場にいきたいんだけど、あれこれがほしい!」なんて会話が聞こえてきます。私もそうだけど この空間にいると 物欲がメラメラ湧いてきて、自分がコントロールできているんかなーと、一瞬普段の自分とは違うところにワープしているみたいです。
子供なんかはエンンターテイメント広場に来たみたいに、カートを自ら引いたり、カートの中に入って車みたいに押してもらったりして楽しそうです。
まだまだ です
でで~んと 届きましたよ~
ジャケットがないと 夕方は過ごせない、モスクワは夏終盤です。
サハリンからの友達がヨーロッパ旅行に行くために、トランスファーでモスクワに2日間滞在。
私のところにも遊びに来てくれました。
思ったよりも夜遅くに ”サハリンから着いたよー!” と到着の電話。
家は呼び出しベルがもともと付いていなく、携帯電話がないとお客さんが来たか分かりません。
ドアを開けると、2年ぶりの友達が 重そうなダンボールを両手に持って現われた。
なんだー?? ダンボールに自分の荷物を入れて来たのかなーと思ったら私へのお土産^^
きつくテープで封をされたダンボールを はさみで解くと中は カニ、カニ、カニ。
ででんっ。
真っ赤かにボイルされた カニが出てきました。
こっちに来るときに ”サハリンからのお土産何がいいー?” と聞いてくるから モスクワには何でもあるのに なんでそんな質問するか その当時は さっぱり検討がつかなかったのですが、このことか と納得です。サハリンパワーです!カニが詰まったダンボール箱を女の子2人が飛行機で運んできたのです。
私の友達と一緒に同じくサハリンから来たナースチャは、ふっこれしき当たり前でしょ と言わんばかりで義気凛然としていて、パワフルウーマン。韓国系ロシア人。ガムを噛んでいるのが似合う。
カニを食べるとき カニのとげとげが痛かった けど うまかった!姿形からカニはカニでもハナサキガニかな?
エネルギーに溢れたサハリン、また行きたい!(しかし今は我慢の子だす。。)
ロシアの写真家達と
昨日、無事にグループ展を終了しましたー。
いろいろな人に出会えて充実感たっぷりです。
会期前日に誰が出展するか決まったし、当日の早朝に作品を搬入という超行き当たりばったりな、しかし、会場の壁とアマチュア写真家展示のアイディアはしっかりと準備していた、いかにもロシア的な要素たっぷりな写真展ですごく楽しめました。
場所はЗосимова пустынь (Zosimova pustyn)というモスクワ中心街から50キロほど離れた女修道院敷地内の空き部屋です。
そもそもこの写真展は モスクワにある写真学校が主催しているワークショップの一環で参加者の大半は写真学校の卒業生でした。修道院の敷地内で写真展をやるので、修道院やロシア正教を素材としたテーマの写真でした。もちろん私もその内容の写真を展示しましたが、何せ正直言うとロシア正教なんてよく分からないので、それが難しかった。
この写真展の企画者でもあり、ロシアを代表する写真家でもあるVladimir Kupriyanov(ウラジミール・クプリャーノフ)とそのお弟子さんのダーシャに私が撮ってきた写真を見せては、もう一度被写体のあるところに行って撮影。最後ほうはもうダメだよ、時間がないよと思いながら 何度もシャッターを切りました。初心に戻った気持ちです。近くに写真の現像屋さんがないのでデジタルで撮影。初のデジタル出展となります。いつもブログ以外はアナログで撮っていますが、とにかくこっちの写真家達と参加したかったし、面白そうな話が来たらすぐに飛びつかないと ロシアでは”次回参加します”が永遠に無いことになる。例えば、買い物をしていて良い物を見つけたとします。とりあえずよく考えてから明日買おぅーと思って 次の日お店に行くと 欲しかったものがないことなんてしょっちゅうあります。新鮮なトマトでも、葉書サイズの封筒でも、プレゼント用の小物なんてものも、すべて ”気に入った!今買わないと明日には無くなる” なんです。
っということで写真展オープン前日の深夜までみんなで作業して、修道院の向かいにあるお客さん用の宿泊施設に泊り込み。写真展当日の早朝6時に起きて会場の展示。私を含めた7人の写真家+写真愛好家達のによるグループ展になりました。
会期1日前にモスクワ市内から電車でトコトコ 朝から会場にやってきて夜遅くまで作業、次の日も早起きして私もダーシャも疲れが溜まって生あくびが絶えなかったのですが、ウラジミール・クプリャーノフは朝から元気で ボードに写真を貼り付ける場所を間違えると ”オー!どうしよう 左にスペースをあけるはずだったのにそのまま貼ってしまった!!” と頭を抱え ”ちょっとまて ちょっとまて ;%×□ !! ” そんな時はいつもお弟子さんのダーシャがズバッと論理的にご意見です。
コーヒーブレイクのときはロシアの写真家の話とか、ドイツやアメリカに行ったときの話を聞かせてくれたり、そんな一つ一つの出来事がすごく刺激的でした。オープンぎりぎりにやってきた写真学校の生徒さんとそれぞれ持っているカメラの見せ合いっこ、いい被写体があると一瞬にして皆カメラ小僧になり、頭の中は写真だらけ。もっともっとロシア語で写真を語れるようになりたいと思ったのでした。
実は今回お世話になったウラジミール・クプリャーノフ。9年前に初めてモスクワへ行き、ギャラリー&美術館めぐりをしたときに買った”ロシアの現代美術写真家”のカタログで紹介されていた写真家の一人。このカタログをみたとき どの写真家ももう なんだこれ!としか言いようがない 憂い、悲しみ、喜びすべての感情が混じったカオスで ロシアの写真家ってなんだ?と疑問に思ったものです。
まだまだ知っている写真家は少ないですが、このブログで少しずつロシアの写真家を紹介していきたいと思っています。
写真展をするかも!?です
写真展:NIKOLAI IGNATIEV
またまた ドキュメンタリー写真です。
知り合いの招待で、昨日 Николай Игнатьев(NIKOLAI IGNATIEV)という 若くしてこの世を去ってしまった写真家のオープニングに行ってきました。エネルギーとヒューマニティーに溢れた作品でした。
会場にはたくさん人がいて、作品に触れちゃうよっ と、そんなのお構いなしで各業界、色々な人がいました。
NIKOLAI IGNATIEVは初めてソ連時代 自由にフォトジャーナリストとして活躍した写真家らしいです。その内容が ただ単にニュースとしてではなく、彼のパーソナルな描写が多く反映しているのが面白いなと思います。
アフガニスタン、中国、中東の仕事もありますが、彼が主として取り組んでいたのテーマはソ連の人々の生活についてだそうです。
会場にあった作品は世界各国を網羅してあるセレクトでした。
レセプションには ひよこの顔をしたお菓子やタルト菓子がたくさんあり、
ワインは グラスになみなみ注がれ(゚ー゚;Aアセアセ
途中 新しいグラスがなくなり ジュースを1パックそのまま直接飲みするおばちゃんがいたり 普段の写真だけの会場とは一味も二味も違うのでした。
写真展は会場GALLERY.PHOTOGRAPHER.RUで9月30日まで。
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Николай Игнатьев(Nikolai Ignatiev)
1955年モスクワ生まれ。1973年 MGIMO大学国際経済関係学部入学。
卒業時、アフガニスタンで通訳として働く。1987年渡英。Network Photographersで写真家として活動するようになる。 その他の仕事The New York Times, Time, Stern, Sunday Times, Vogueなど。2004年6月15日没。
http://gallery.photographer.ru/photographers/author.htm?id=133
科学とアートの融合
お休み気分の家族連れもいれば、仕事で疲れてメトロの中で激しくコクコクしながら寝ているおじさんもいる今日この頃の街中です。
LABRATORIA Art&Science Spaceで行われているインスタレーション 作品を見に行きました。ロシアで始めての現代アートと科学研究の非営利団体とあったので 面白そうだな~と気になっていました。
しかし広告と違って場所も、中身も簡素でちょっと拍子抜けしてしまいました。
”門の入り口” とは書いてあったけど本当に車庫とかそんなノリの門。
そして入り口には 一枚の紙に ”何々展覧会”と書いてあるだけ・・・
中庭に(いや これは駐車場じゃ) にカナダ人のオーディオ作品と オープニングか何かで使われたんじゃないかと思う椅子たち。木の箱は雲の密度や高さを赤外線によってリアルタイムで読み取り、音が発生するーというものなのに、何も聞こえない・・
ギャラリー内の作品は ん~ 科学実験のような作品だったんですけど、ボタン押しても動かないし よく分からんかったです。。。
たぶん 作品たちも夏休みだったんだよね・・ そう思いたい!
(↑入り口:これはこれで 斬新かも!? だとしても分かりにくいよね)
“CLOUD HARP”展10月20までやっているそうです。
前に紹介したВИНЗАВОД(ヴィンザボード)で 25日、26日にアートバザーが催しされるそうです。
なにか素敵な小物があるかも彡
http://www.winzavod.ru/artbazar/25july09.html
(↑こちらはヴィンザボード。新しくできた雑貨屋さん。ちょっとアーミーっぽいのもあったり斬新なデザインの時計があたり独特なんですね。詳しくは是非訪れてみてください)
(インスタレーションの会場↓↓)
LABRATORIA Art&Science Space
3 Obukha per. Karpov Institute of Physical Chemistry
最寄り駅:Kurskaya.Chkalovskaya
こちらもあじぃぃ~
モスクワも暑い日が続いております。
日本の汗たらり、という暑さより 太陽がじりじりして肌に焼き付けるという感じの暑さです。
今日はお昼で+25度だったそうです。日本と比べるとそれほど暑くなさそうですが、太陽が攻撃的にギラギラしているので、 日向に出るときは注意です。
太陽が雲に隠れると、涼しくなるんですけどね。。 極端です。
この太陽の感じとか 汗のにおいとか 歩いている人が着ている服装とかが 夏休みを利用してロシアを旅行していた学生時代を思い出します。 (さすがに大都市モスクワでは、たまにしか見かけませんが、男性が着ている体が透けて見えるメッシュのタンクトップ^^これを見ると いかにもロシアです。)
と今書いている矢先に雲行きが怪しくなり、雷が鳴り、大雨です。