冷夏の日本より 暑いモスクワでーす。
なんだかんだ、自分で探したモスクワの部屋は心地いいなと思うこの頃。
物価は東京並みか それ以上ですが、部屋は日本の1DKよりも断然広い!
また冬はど~んより寒い天気が続くのかなー、私の住んでいる地域の集中暖房は遅く始まるのかなーと冬の心構えをしています。
(モスクワだと9月で冬の心構えは早いのかな!?)
(写真は まだ太陽ぎらぎらだった8月のです↑)
ジャケットがないと 夕方は過ごせない、モスクワは夏終盤です。
サハリンからの友達がヨーロッパ旅行に行くために、トランスファーでモスクワに2日間滞在。
私のところにも遊びに来てくれました。
思ったよりも夜遅くに ”サハリンから着いたよー!” と到着の電話。
家は呼び出しベルがもともと付いていなく、携帯電話がないとお客さんが来たか分かりません。
ドアを開けると、2年ぶりの友達が 重そうなダンボールを両手に持って現われた。
なんだー?? ダンボールに自分の荷物を入れて来たのかなーと思ったら私へのお土産^^
きつくテープで封をされたダンボールを はさみで解くと中は カニ、カニ、カニ。
ででんっ。
真っ赤かにボイルされた カニが出てきました。
こっちに来るときに ”サハリンからのお土産何がいいー?” と聞いてくるから モスクワには何でもあるのに なんでそんな質問するか その当時は さっぱり検討がつかなかったのですが、このことか と納得です。サハリンパワーです!カニが詰まったダンボール箱を女の子2人が飛行機で運んできたのです。
私の友達と一緒に同じくサハリンから来たナースチャは、ふっこれしき当たり前でしょ と言わんばかりで義気凛然としていて、パワフルウーマン。韓国系ロシア人。ガムを噛んでいるのが似合う。
カニを食べるとき カニのとげとげが痛かった けど うまかった!姿形からカニはカニでもハナサキガニかな?
エネルギーに溢れたサハリン、また行きたい!(しかし今は我慢の子だす。。)
昨日、無事にグループ展を終了しましたー。
いろいろな人に出会えて充実感たっぷりです。
会期前日に誰が出展するか決まったし、当日の早朝に作品を搬入という超行き当たりばったりな、しかし、会場の壁とアマチュア写真家展示のアイディアはしっかりと準備していた、いかにもロシア的な要素たっぷりな写真展ですごく楽しめました。
場所はЗосимова пустынь (Zosimova pustyn)というモスクワ中心街から50キロほど離れた女修道院敷地内の空き部屋です。
そもそもこの写真展は モスクワにある写真学校が主催しているワークショップの一環で参加者の大半は写真学校の卒業生でした。修道院の敷地内で写真展をやるので、修道院やロシア正教を素材としたテーマの写真でした。もちろん私もその内容の写真を展示しましたが、何せ正直言うとロシア正教なんてよく分からないので、それが難しかった。
この写真展の企画者でもあり、ロシアを代表する写真家でもあるVladimir Kupriyanov(ウラジミール・クプリャーノフ)とそのお弟子さんのダーシャに私が撮ってきた写真を見せては、もう一度被写体のあるところに行って撮影。最後ほうはもうダメだよ、時間がないよと思いながら 何度もシャッターを切りました。初心に戻った気持ちです。近くに写真の現像屋さんがないのでデジタルで撮影。初のデジタル出展となります。いつもブログ以外はアナログで撮っていますが、とにかくこっちの写真家達と参加したかったし、面白そうな話が来たらすぐに飛びつかないと ロシアでは”次回参加します”が永遠に無いことになる。例えば、買い物をしていて良い物を見つけたとします。とりあえずよく考えてから明日買おぅーと思って 次の日お店に行くと 欲しかったものがないことなんてしょっちゅうあります。新鮮なトマトでも、葉書サイズの封筒でも、プレゼント用の小物なんてものも、すべて ”気に入った!今買わないと明日には無くなる” なんです。
っということで写真展オープン前日の深夜までみんなで作業して、修道院の向かいにあるお客さん用の宿泊施設に泊り込み。写真展当日の早朝6時に起きて会場の展示。私を含めた7人の写真家+写真愛好家達のによるグループ展になりました。
会期1日前にモスクワ市内から電車でトコトコ 朝から会場にやってきて夜遅くまで作業、次の日も早起きして私もダーシャも疲れが溜まって生あくびが絶えなかったのですが、ウラジミール・クプリャーノフは朝から元気で ボードに写真を貼り付ける場所を間違えると ”オー!どうしよう 左にスペースをあけるはずだったのにそのまま貼ってしまった!!” と頭を抱え ”ちょっとまて ちょっとまて ;%×□ !! ” そんな時はいつもお弟子さんのダーシャがズバッと論理的にご意見です。
コーヒーブレイクのときはロシアの写真家の話とか、ドイツやアメリカに行ったときの話を聞かせてくれたり、そんな一つ一つの出来事がすごく刺激的でした。オープンぎりぎりにやってきた写真学校の生徒さんとそれぞれ持っているカメラの見せ合いっこ、いい被写体があると一瞬にして皆カメラ小僧になり、頭の中は写真だらけ。もっともっとロシア語で写真を語れるようになりたいと思ったのでした。
実は今回お世話になったウラジミール・クプリャーノフ。9年前に初めてモスクワへ行き、ギャラリー&美術館めぐりをしたときに買った”ロシアの現代美術写真家”のカタログで紹介されていた写真家の一人。このカタログをみたとき どの写真家ももう なんだこれ!としか言いようがない 憂い、悲しみ、喜びすべての感情が混じったカオスで ロシアの写真家ってなんだ?と疑問に思ったものです。
まだまだ知っている写真家は少ないですが、このブログで少しずつロシアの写真家を紹介していきたいと思っています。
またまた ドキュメンタリー写真です。
知り合いの招待で、昨日 Николай Игнатьев(NIKOLAI IGNATIEV)という 若くしてこの世を去ってしまった写真家のオープニングに行ってきました。エネルギーとヒューマニティーに溢れた作品でした。
会場にはたくさん人がいて、作品に触れちゃうよっ と、そんなのお構いなしで各業界、色々な人がいました。
NIKOLAI IGNATIEVは初めてソ連時代 自由にフォトジャーナリストとして活躍した写真家らしいです。その内容が ただ単にニュースとしてではなく、彼のパーソナルな描写が多く反映しているのが面白いなと思います。
アフガニスタン、中国、中東の仕事もありますが、彼が主として取り組んでいたのテーマはソ連の人々の生活についてだそうです。
会場にあった作品は世界各国を網羅してあるセレクトでした。
レセプションには ひよこの顔をしたお菓子やタルト菓子がたくさんあり、
ワインは グラスになみなみ注がれ(゚ー゚;Aアセアセ
途中 新しいグラスがなくなり ジュースを1パックそのまま直接飲みするおばちゃんがいたり 普段の写真だけの会場とは一味も二味も違うのでした。
写真展は会場GALLERY.PHOTOGRAPHER.RUで9月30日まで。
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Николай Игнатьев(Nikolai Ignatiev)
1955年モスクワ生まれ。1973年 MGIMO大学国際経済関係学部入学。
卒業時、アフガニスタンで通訳として働く。1987年渡英。Network Photographersで写真家として活動するようになる。 その他の仕事The New York Times, Time, Stern, Sunday Times, Vogueなど。2004年6月15日没。
http://gallery.photographer.ru/photographers/author.htm?id=133
お休み気分の家族連れもいれば、仕事で疲れてメトロの中で激しくコクコクしながら寝ているおじさんもいる今日この頃の街中です。
LABRATORIA Art&Science Spaceで行われているインスタレーション 作品を見に行きました。ロシアで始めての現代アートと科学研究の非営利団体とあったので 面白そうだな~と気になっていました。
しかし広告と違って場所も、中身も簡素でちょっと拍子抜けしてしまいました。
”門の入り口” とは書いてあったけど本当に車庫とかそんなノリの門。
そして入り口には 一枚の紙に ”何々展覧会”と書いてあるだけ・・・
中庭に(いや これは駐車場じゃ) にカナダ人のオーディオ作品と オープニングか何かで使われたんじゃないかと思う椅子たち。木の箱は雲の密度や高さを赤外線によってリアルタイムで読み取り、音が発生するーというものなのに、何も聞こえない・・
ギャラリー内の作品は ん~ 科学実験のような作品だったんですけど、ボタン押しても動かないし よく分からんかったです。。。
たぶん 作品たちも夏休みだったんだよね・・ そう思いたい!
(↑入り口:これはこれで 斬新かも!? だとしても分かりにくいよね)
“CLOUD HARP”展10月20までやっているそうです。
前に紹介したВИНЗАВОД(ヴィンザボード)で 25日、26日にアートバザーが催しされるそうです。
なにか素敵な小物があるかも彡
http://www.winzavod.ru/artbazar/25july09.html
(↑こちらはヴィンザボード。新しくできた雑貨屋さん。ちょっとアーミーっぽいのもあったり斬新なデザインの時計があたり独特なんですね。詳しくは是非訪れてみてください)
(インスタレーションの会場↓↓)
LABRATORIA Art&Science Space
3 Obukha per. Karpov Institute of Physical Chemistry
最寄り駅:Kurskaya.Chkalovskaya
モスクワも暑い日が続いております。
日本の汗たらり、という暑さより 太陽がじりじりして肌に焼き付けるという感じの暑さです。
今日はお昼で+25度だったそうです。日本と比べるとそれほど暑くなさそうですが、太陽が攻撃的にギラギラしているので、 日向に出るときは注意です。
太陽が雲に隠れると、涼しくなるんですけどね。。 極端です。
この太陽の感じとか 汗のにおいとか 歩いている人が着ている服装とかが 夏休みを利用してロシアを旅行していた学生時代を思い出します。 (さすがに大都市モスクワでは、たまにしか見かけませんが、男性が着ている体が透けて見えるメッシュのタンクトップ^^これを見ると いかにもロシアです。)
と今書いている矢先に雲行きが怪しくなり、雷が鳴り、大雨です。
こっちでお酒を買うとき、レジで不意にパスポート見せてって言われるときがあります。
たま~に言われるから、はふっ!?っ一瞬考えてしまいますが、つまりは未成年だか聞いているんですね。
“わたし2@才ですけどー!”って今日言ったら ”Хорошо сохранились (直訳:よく保存されましたね) ” と返ってきました(´゚艸`)
辞書でСохраниться<サフラニッツァ> を調べたら確かに、最後に書かれている用例で 『(若さや健康を) 保つ』って書いてありますが、どうしてもはじめに覚えた日本語で <サフラニッツァ> =保存されている、の意味が抜けなくて 私は生きているミイラかっ!っていつも心の中で笑ってしまいます。
日本でも年相応に見られないとよく言われるし、嬉しいような、悲しいような、、
↑写真はこの前のWORLD PRESS PHOTO2009のビデオコーナー
今日は ずーと雨で寒かった・・
メトロ・クロポトキンスカヤにある救世主キリスト聖堂を目の前に通り過ぎ、橋を渡りきったところにギャラリーが集まった地域があります。いわゆる”チョコレート工場”と言われているところなんですけど、ずーっと前に紹介した、それこそロシア版ソーホーみたいな、日本のシュウゴアーツのような場所”винзавод (ワイン工場)”と同じように工場の跡地を利用して展示会が催されています。(チョコレート工場は一部工場が機能しているのかな??ちょっと確認していないです。。)
最寄り駅にはプーシキン美術館や聖堂があって、観光スポット的にはいい場所にあるんですけど、何の企画がやっているか情報収集しないで ふらりと行っても何もやっていないことがよくあり、ちょっとさびしいときもあります。
今回は何がやっているのかちゃんと調べて行ってきましたー。
↑日本でもおなじみのWORLD PRESS PHOTO2009 (世界報道写真展09’)です。
1枚の大きなパネルに数コマまとめて出力してあり、英語解説の下にロシア語で訳した紙がピタリ、貼ってありました。
1つのパネルに 丸ごと1コマを出力してあった作品も数点あってそっちの方が迫力があって、よかった気がします。
日本人が2人入賞していてました。ドキュメント写真展は久しぶりに見に行ったけど、相当の根気
と勇気と魂が込められていて、写真のもつ力を改めて考えます。
会場は広々していて点いている照明はあってないようなものなんですが、曇りでも白い壁にやんわりと自然光がまわって雰囲気は良いです。おまけみたいなものですが 一応休憩所もありました。
下の階では 海外から5人の作家を呼び集めた現代美術展がやっていました。
黒いスーツを着た番人がいたるところにいるのですが、なんだかそっちも作品と同じくらいに気になっちゃいます。。(作品を守ってくれているのかな。