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ニューオープン

久しぶりの写真展報告です~

ビンザヴォ‐ドゥ(→東京・清住にあるシュウゴアーツみたいなところ。ギャラリーが集まっている。)にある写真ギャラリー、パベーダ(ПОБЕДА)が新しくチョコレート工場跡地にギャラリーを開いたそうです。その記念すべき第一回の写真展が日本人なんです!

作家は山本昌男。日本ではあまり知られていませんが海外ではアメリカ・イタリア・ドイツ・フランス等かなりワールドワイズに活動されている。

チョコレート工場はビンザヴォードゥに比べて、元工場だった広い敷地内に分散してギャラリーが集まっているところなので、よく看板や入口に注意していかないと全くどこに何のギャラリーがあるか分からないところです。日が落ちてから行ったので、会場を見つけるのに迷いました。かなり辺鄙なところにありますが、本当に写真を見に来たい人だけが来るんでしょうね。。

(↑門をくぐるとある区画内に入れて、しばらく真直ぐ歩くとギャラリーの看板が見える。分かりにくいよ><)

 

会場内はここまで来る風景とは打って変わり、真っ白な壁。モスクワには作品売っているのに入場料をとるギャラリーもあるのに、パベーダはもちろん入場フリー。そしてなんと無料で今回の展示の小冊子が置いてあります。
作品は一枚一枚丁寧に見る感じ。休日に行きましたがお客さんはぼちぼち来ていましたよ。

 

日本の写真家というとアラーキぐらいしかいらないロシア人が多いなか、こうして少しずつではありますがいろいろなタイプの日本の作家がロシアの写真愛好家の間で欲されていると感じます。

写真展は予定より延長が決定されて、2月20日まで。
場所が分かりにくいので明るいうちに見に行くことをお勧めします。

チョコレート工場については過去の記事にてどうぞ→

会場GALLERY PABEDAの詳細はこちら→
YAMAMOTO MASAO “KAWA”展

 

今週の新聞

今月から毎週買うことにした週刊新聞「アルグメント・ファクティ (論拠と事実)」。
今日キオスクで買ったら、裏表紙にでかでかとこんな↓広告が打ってあったーー 。
もうすぐモスクワ上陸ーー!

つみき

( 地上にいる人が、上にいる人にホイッとレンガを投げて上階層へ積み上げます↑ 至ってシンプルな人力だが、ナメたらいけないのだ。翌日にはかなりの部分まで完成している。)

再び

再びモスクワへ戻りましたー。
こっちに来たら、マイナス15度で寒いながらも晴れています。
去年の冬はどれほど太陽が恋しかったことか。
モスクワに着いたらすぐに、メトロ(地下鉄)とバスを乗り継いでハイパーマーケット、アルシャンに行きました。前にも紹介したドイツ系のハイパーマーケット、メトロと同じく日用雑貨、食品、電化製品が何でも揃っています。いつもなら休日は人でごった返しているのに、お正月も終盤だったせいガラ空きでした。ちなみにロシアのクリスマスはロシア正教の暦なので1月7日。お正月+クリスマスとロシアのお正月は1月に踏み込んで長いです。

モスクワのアパートに戻ってから3日後、ちょっとしたドッキリがありました。
夜の9時半に呼び出し音が鳴ったのです。
こんな時間に誰かなとのぞき穴を見ると2人の迷彩服がドアの前に立っています。

警察か!? 軍人か!?

大家さんには誰かが来ても絶対にドアを開けてはダメと言われていたので、2人が去るまでじっとしていました。

なぜドアを開けるのを咎められているかというと理由はいくつかあって、不届き者かもしれないから、何かの勧誘かもしれないから そしてもう一つの理由、今の大家さんは家賃収入分の税金を払っていないからです。この税金を正直に払うと高額になるので、建前は無償で友達に貸しているとしているケースがよくあります。

マンションの組合の人たちや、警察はどのようなステータスで誰が住んでいるか確認しているそうですが本当に警察が巡回に来るとあまりいい気がしません。警察が鍵穴に手紙を残しておいたので 2人が確実に去ったのをよく確認し、その手紙を抜き取りました。ドアを開けるのも、もしかして誰かが横から待ち伏せて飛び出てくるんじゃないかと緊張が走ります。

そのメモ書きには手書きで、

「大至急 電話しなさい。」

と。うわー、あの2人は本当に職務で巡回しているのだろうか、それとも変装した偽物?と不安になりながらも大家さんに一報。彼女が書かれている番号に連絡して解決してくれました。「私の友達が住んでいるから」 と言いくるめたらしいです。

日本へ一時帰国を終えて久しぶりに乗ったモスクワの地下鉄は、もう何度も乗っているのに緊張しました。

2010

あけましておめでとうございます!

なんだかんだモスクワで活動しはじめて約1年になりました。
只今日本に一時帰国中で、やわらなかな冬の太陽を思う存分浴びています。やはり太陽があるっていいね!パワーがみなぎる。

今年もよろしくお願いいたします*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

!!

同胞よ!友よ!

カメラの性能が云々よりも、シャッターを押す手がキツイ寒さです。
今はフードの周りに、ボリュームたっぷりに毛が付いた丈の長いダウンコートを着ています。お金があったらゴージャスに毛皮のコートを着たいですが10万以上します。
なぜですか、歩いていると追い越し際に「ウズベキスタ~ン?」と聞いてきます。(しかも自分たちの同胞だろうと愛情こめて。)今日は「カザフ?」と聞かれました。確かにどちらもアジア系の顔立ちだけど、それにしては顔が薄すぎるんじゃないかとも思います。中央アジアや21ある共和国からとか、とにかく色んな民族がいるんですね、ここは。モスクワでは日本人はそれほど珍しくありませんが、日本人らしき人を見つけたら「日本人ですか!」っとつい声を掛けそうになります。

前に露店の果物屋さんでアゼルバイジャン人のおじさんに、「中国人?」と聞かれたことがあります。(カザフやウズベクに比べて質問の筋は通っている。) いや、日本人だというと

「あぁ チンっていう首都でしょ!」
といわれ 「・・・・・・・・」チンチンチン。

「首都は東京だよ。」
といっても ファ~ンと何も反応なし。一瞬空気が変わった後、おじさんは「アゼルバイジャンは果物がおいしいしいいところだよ」と話題を変えます。

出稼ぎに来ているおじちゃんなんてワンサカいるし、モスクワにおける日本の情報なんてそんなものかもしれないですね。

いきなり20

モスクワ マイナス5度、 あったか~ と余裕してたら いきなりマイナス20度なりました。
どかぁ~んと 寒くなって これが本当の冬だ!っとシベリアの冬が恋しくなっている私にとってこの寒さはしみじみと心にしみます。先週まで ″曇りばっかりだなー、なまぬる~い寒さだなー″と相変わらずの冴えない天気にうんざりしていたのが目が覚めました。
さすがにマイナス20度は、なめていると寒いです。ちゃんと防寒して身を守らないとね。
短い毛皮のコートや″ドゥブリョンカ″という厚い革のコートを着ているひとをたくさん見かけました。

(↑寒さとは全く関係なく。モスクワに来て人に″露店の食べ物は汚いから買うな″と言われショッキングだったのですが、昔ためしに食べてみました。幸いにもお腹は大丈夫だったですよ!)

記念ですっ

ちょうど去年のこの時期、モスクワにインターンで来ました。途中、ちょこちょこ一時帰国をしていたけど早いもんで約1年のモスクワ生活です。うぅーここに来て内容が濃く、季節を一周してしまっただなんて信じられないです。。住むところは3回変わったし、生活も。周りの環境は変わっても自分は全然変わってない気がします。(いいんだか、悪いんだか)

わんちゃんは暖かいので地下鉄入口で寝ていまっす)↑

おうち事情⑥

次の日女の子はすぐにこの物件の契約を結んだらしいのだけど、大家に聞くと彼女は断ったと言い張る。

大家は確かに新しい借主から1か月分の家賃と1か月分の敷金を貰ったよ、とアレクセイが教えてくれたんだけど、大家はまだ新しい借り手は見つかっていないって嘘つくし、とにかくいろいろな口実をつけて敷金を返さない。
家を引き払うとき直接大家と会ったが もしかして私が国際電話した可能性があるから、それが確認できるまで敷金は返せないと言いだす。一緒に同行したロシア人の友達がその場で電話局に電話して確認してくれたが、今月分の請求書がでるまで書面で確認しないと信用できないと主張理由変更。そのうち大家も友達も早口でまくしたて、場はイヤ~な雰囲気になる。(ここではとにかく何でも言った者勝ち。無言の美徳はなし。)最後は私の友達もキレて日本語で私にこの人絶対返す気ないよっ”と叫ぶ。もっと闘いたかったがロシア人の友達は、これは無駄だと分かると途中でやる気をなくしてしまった。だんだん大家の顔つきも悪くなっってくる。人間の顔から段々ずる賢いキツネの顔に見えてきた。ムカ~~


直接不動産屋に行って直談判しに行っても、”もちろん、敷金は返すべきものでしょっ!”というだけで何もしてくれない。

返してくれないのが分かっていても、できるだけのことはして納得したかった。そう思っている時に、〝そんなことありえない~!〝って怒ってくれる知り合いがいて、その人がある時は
不動産屋に「法律家」と名乗り、ある時は大家に「とある組織団体」と電話をかけて相手の反応を伺った。そんな子供じみたと思うかもしれないが、そこまでしないと相手本性がバレないんだよ。みんな恥じらいもなく嘘つくからさ。

結局は考え付くありとあらゆる手をつくしたけど、大家と不動産屋の担当者が親友でつるんでいたっていうのが分かったし、正義も律儀も恥じらいも何もない世界だからもう分かったっ!って、はじめからこういう風にならないように、あやふやな契約を更に自分達で書面化する必要があったっていうのも分かったし、到底ロシア語を早口で喋るのなんて無理だし、(普段でさえ舌が絡む)悔しかったけど、何となくまたロシアが分かってきた感じ!

おうち事情⑤

突然当日に決まった 当時私が住んでいた部屋の物件紹介。待ち合わせ場所には不動産屋のアレクセイ君の他に、部屋を探している体格のいい女の子と、そのお客担当のバンダナを巻いたもう一人のエージェントがいた。

部屋に入るなり 咽喉が渇いたから水を飲ませてくれ、とアレクセイ君から頼まれる。それを聞くと今度は女の子が暖かいお茶が飲みたいと言いだし、バンダナ君も僕も水いいかい?と言いだす(おいおい君たち お客気分!?) みんな喉を潤すと何となく部屋の中でくつろぎだす。(友達の家に遊びに来ているのかいっ!)

女の子は一目でこの部屋を気に入って、バンダナ君と話しだす。その間アレクセイ君は台所で私の契約書を読んでくれた。”ほら、ここの項目に敷金は必ず戻さなくちゃいけないって書いてあるよ!”

女の子は こんな物件今まで見せてくれなかったじゃな~いと、もうここに決めたっ!って公言して帰って行った。バンダナ君も契約が決まって、ありがと、と うれしそうに帰って行った。アレクセイ君は私に”明日オフィスで契約結ぶから、”とお客さんに聞こえるので多くは言わなかったけど、これで一件落着と帰って行った。

次に住む人が決まったし これで、もうすぐ問題が解決するのかなーと 半分は希望と、半分は いや安心するのはまだ早い、と自分に言い聞かせてコップと菓子詰めを片づけた。