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モスクワnow vol.7
こんにちは、フォトグラファーの池田カナ子です。
ここ最近、自分の周りにひどい事件ばかりが続いているのですが(すみません、もう少し時間が経ったらそのことについて書けると思います。)、どうして、モスクワに来たんだっ!って自答自問を繰り返しているうちに、ここに来る前に抱いていた “目をみはる早さで経済が急成長を遂げるロシアで、今のロシアが見たい!モスクワを見たい!” という気持ちを思い出しました。
暗いニュースはいくらでもあります。それらの情報をただ単に流し、受け止める側にとってただの暗号となって、それが誤解を招いたり、偏った理解になってしまうという悪い結果になってしまうことも往々にあります。
難しい話になりましたが、もっとお互いを理解し合うための方法として、私は、アートというインタラクティブなものに希望を持っています。ということで、最近モスクワのアートシーンを見に行きました。
”メトロのКурская(クルスカヤ)か、Чкаловская(チカロフスカヤ)で降りて7分ほど歩くと “ВИНЗАВОД(ビンザボドゥ)”という ギャラリーが集まった建物があります。
以前はワイン工場でした。日本でいう東京・清澄にあるシュウゴアーツみたいなところで、小さなギャラリーが集まっていて、ここに行けば現代アートをまとめて見ることができます。
(向かって右にある玄関をくぐって敷地内に入ります↑)
実は、ここに来るのは2回目です。初めてここに見に来たのは、モスクワに着いたばかりの時でした。ただ、1回目はお目当てのギャラリーが見つかりませんでした。今回はお正月にぶらりといって、行きたかったギャラリーを見つけることができました^
(お正月なのでビンザボドゥは流行っていました↑)
昔、大学生の時に写真集で見たНИКОЛАЙ БАХАРЕВ(ニコライ・バハレフ)の生プリントが見れてすごく感激!マットの印画紙に黒のトーンがきれい!しかも、今まで見る機会がなかった写真が沢山飾ってある!!
東シベリアにあるノヴォクズネツクという町で撮影した彼の一連のシリーズ«Отношение(関係)»は、サイトでも見られるので是非見てみてください。
水着を着て座っている3人の女性の写真(http://gallery.photographer.ru/photographers/photo.htm?id=1053 )は、3人とも日に焼けていてふくよかな体格をしていて、リラックスしてカメラの前でポーズをとっている様子です。
私はこの写真の光の感じが好きです。ロシア人の素顔が見られるシリーズでもあります。
НИКОЛАЙ БАХАРЕВ(ニコライ・バハレフ)
1946年 ミハイロフカ(アルタイ地方)に生まれる。4才の時に両親を亡くし、16才まで孤児院で幼少時代を過ごす。その後、金属プラント整備士として働く。東シベリアのノヴァクズネツク(ケメロヴォ州)に移り住むようになってから写真を取り始める。1991年~ロシア芸術写真家同盟会員。国内外を問わず多くの写真展に出展。
http://gallery.photographer.ru/photographers/author.htm?id=129&page=1
“池田 カナ子 in MOSCOW 2009/01/11”